「韓国旅行におすすめのeSIMはどれ?」
「eSIMを選ぶポイントや注意点ってある?」
海外旅行を計画する際、「現地でのインターネット環境をどうするか」は悩みの1つに挙げる方も多いと思います。
韓国は公共のWi-Fiが整備されているとはいえ、観光地以外や移動中では安定した通信手段が必要になる場面も多く、スマートフォンの通信環境をどう整えるかが重要です。

本記事では韓国で使えるeSIMの基礎知識からメリット・デメリット、選び方からおすすめサービス、さらに設定方法やトラブルの対処法まで渡韓する旅行者が知っておきたい情報を幅広くまとめて紹介していきます。
これから韓国旅行をする方はもちろん、海外旅行にeSIMを活用してみたいと考えている方にも参考になる内容なので、ぜひ最後までお読みください。
韓国旅行で使えるeSIMとは?SIMカードの抜き差しが不要で便利!
eSIMについての基礎知識を知っておきましょう。
eSIMとは、「embedded SIM(エンベデッド シム)」の略で、スマートフォンに内蔵された本体と一体型のSIMです。
eSIMは従来のように小さなカードを本体に差し込む必要がありません。
QRコードなどを使って通信の設定を行い通信のプロファイルを読み込むことで、簡単に現地の通信回線を利用することができます。
韓国で使えるeSIMと言っても、日本で利用されているeSIMと基本的な仕組みは同じ。
スマートフォンやタブレットなどに内蔵されている「内蔵型のSIMカード」に、韓国の通信キャリアが提供する通信情報(プロファイル)をダウンロードして使います。
eSIMを使って通信を行うために必要な「通信キャリアの情報を設定するファイル」のようなものです。
物理SIMカードの代わりにプロファイルをスマートフォンにインストールすることで、どの回線を使ってどのように通信するかがスマホに認識され、インターネット接続が可能になります。
eSIMとSIMカードの違いは物理カードを必要とするかどうか
eSIMとSIMカードはいくつか違いはありますが、主な違いはカードの形状です。
SIMカード(物理SIM)は、プラスチックのチップをスマートフォンに挿入して使うため、回線の切り替えにはSIMカードの差し替えが必要です。
eSIMはデジタルで通信情報を読み込む仕組みのため、オンラインで契約・設定を済ませれば、端末上で通信事業者を簡単に切り替えることができます。
その他の違いは以下の表を参考にしてください。
比較項目 | eSIM(イーシム) | SIMカード(物理SIM) |
---|---|---|
形状・形式 | スマホ本体に内蔵されたチップ | 小さなICカードをスマホに挿入して使用 |
入れ替えの手間 | 物理的な入れ替え不要、設定のみで切替可能 | SIMカードを抜き差しする必要がある |
契約・購入方法 | オンラインで契約・即時発行可能 | 店頭または郵送でSIMカードを受け取る必要あり |
利用開始までの時間 | QRコード読み取りで即日利用可能 | SIMカードが届くまで数日かかる |
紛失・破損のリスク | 物理カードではないため紛失や破損のリスクがない | カードの紛失や破損のリスクがある |
複数回線の利用 | スマホ内に複数のeSIMを登録・切り替え可能 | 1枚のSIMカードで1つの回線のみ |
機種変更時の手間 | プロファイルの再発行や再設定が必要 | SIMカードを新しい端末に差し替えるだけ |
対応機種 | eSIM対応端末のみ利用可能 | 多くの端末で対応 |
eSIMを利用すれば、普段日本で使っている電話番号やSIMカードを残したまま韓国の通信環境を併用することもでき、使い勝手が格段に向上します。
仮に確認せずに契約し非対応端末だった場合は、契約内容を変更する手続きをしなければならなくなり、二度手間になってしまいます。
契約する前に、対応端末かを確認した上で契約を進めて行きましょう。
韓国旅行でeSIMを使うメリットとデメリットを比較
韓国旅行中にeSIMを利用することには、さまざまなメリットとデメリットが存在します。
項目 | eSIMのメリット | eSIMのデメリット |
---|---|---|
利便性 | 渡航前に日本で設定できるため到着後すぐに通信可能 | 一度設定すると他の端末に移せない場合が多い |
準備の手軽さ | QRコードの読み取りだけで開通物理SIMの抜き差しが不要 | スマートフォンがeSIM対応でないと利用不可 |
紛失リスク | カードが存在しないため紛失や破損の心配がない | 機種変更やスマホの故障時に再設定が必要 |
柔軟なプラン選択 | 1日〜30日など滞在期間に応じて自由にプランを選べる | 対応アプリやサービスによっては日本語に非対応の場合もある |
契約・購入方法 | オンラインで簡単に購入・即日開通可能 | 通信不良時に対面サポートが受けられない場合がある |
料金 | 一般的にリーズナブルで現地SIMと大きな差がない場合も多い | 音声通話が必要な場合は対応プランが限られたり高額になることがある |
利用開始時の安心感 | 到着直後からマップや翻訳アプリなどがすぐに使えて安心 | 設定にはWi-Fiなどの通信環境が必要なため事前準備が不十分だとトラブルになりやすい |
用途や利用スタイルに応じて、自分にとって最適な選択肢を見極めることが重要です。
韓国旅行でeSIMを使うメリットは購入から開通までの手続きがスマホで完結すること
eSIMのメリットを詳しく見ていきましょう。
- 渡航前に日本で設定できるため、到着後すぐに通信可能
- QRコードの読み取りだけで開通、物理SIMの抜き差しが不要
- カードが存在しないため、紛失や破損の心配がない
- 1日〜30日など滞在期間に応じて自由にプランを選べる
- オンラインで簡単に購入・即日開通可能
- 一般的にリーズナブルで、現地SIMと大きな差がない場合も多い
- 到着直後からマップや翻訳アプリなどがすぐに使えて安心
eSIMの最大のメリットは、「韓国に到着してすぐに通信ができる」ことです。
特に海外旅行に慣れていない方であれば、空港についた瞬間から地図アプリや翻訳アプリ、SNSなどをすぐに利用できるため安心感が違います。
そのためには事前に設定が必要ですが、渡航前に日本国内で事前設定が可能なためゆっくり調べながら設定ができるので、しっかり事前にeSIMを契約・設定しておけば現地に到着してすぐに通信が可能になります。
また、eSIMは物理的なカードが不要なため差し替えによる端末やSIMカードの破損・紛失の心配もなく、比較的安全性が高いのもメリットの1つです。
さらに、料金プランも現地ではなく事前に国内で確認しながら選ぶことができ、SIMカードの受け取りもありません。
そのため、急な渡航の予定が入ってもSIMカードの受け取りを待たなくてもすぐに準備ができます。
従来の物理SIMカードと違い、旅行中の不安要素が払拭できるのは、eSIMと言っても過言ではありません。
韓国旅行でeSIMを使うデメリットは対応機種以外では利用できないこと
一方で、eSIMにはデメリットもあります。
- 一度設定すると他の端末に移せない場合が多い
- スマートフォンがeSIM対応でないと利用不可
- 機種変更やスマホの故障時に再設定が必要
- 対応アプリやサービスによっては日本語に非対応の場合もある
- 通信不良時に対面サポートが受けられない場合がある
- 音声通話が必要な場合は、対応プランが限られたり高額になることがある
- 設定にはWi-Fiなどの通信環境が必要なため、事前準備が不十分だとトラブルになりやすい
eSIMは、すべてのスマートフォンに対応しているわけではなく、機種によっては利用できないケースがあります。
eSIMを契約する際は、必ず対応端末かどうかの確認をしなければなりません。
また、一度端末に設定したeSIMは他の端末ではすぐに使えません。
さらに、eSIMはオンラインでの契約・設定が中心となるため、通信環境によっては設定が上手くいかないケースも考えられます。
QRコードの読み取り時やプロファイルなどの設定時にミスがある場合は、通信の開通まで時間や手間がかかってしまう場合もあります。
このようにeSIMにはデメリットも存在していますが、旅行のスタイルやニーズに応じて向き不向きを理解して選択してください。
韓国旅行で使えるおすすめeSIM7選!料金とデータ容量で比較
韓国で利用できるeSIMは、数多くのサービスから選ぶことができます。
それぞれが異なる通信キャリアと提携しており、通信速度やカバーエリア、料金やサービス内容にも違いがあります。
サービス名 | 回線キャリア | 料金(7日間目安) | 通信容量 | 通話可否 | チャットサポート | 購入方法 | 主な特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
Trifa | SKテレコム | 2,720円 | 5GB | × データ専用 | 〇 日本語対応あり | アプリ・Web | 安定のSK回線、レビューも高評価 |
SkySiM | KTまたはSKテレコム | 5,600円 | 無制限 | × データ専用 | △ 英語のみ | Web | コスパ良好、短期旅行向き |
Airalo | LG U+ | 4,650円 | 無制限 (10日間プラン) | × データ専用 | △ 英語のみ | アプリ・Web | 世界中で利用可能、アプリ操作も簡単 |
KLP SIM | SKテレコム | 3,000円 | 無制限 | 〇 通話プランあり | △ 英語・簡易日本語 | Web・アプリ | 無制限でコスパ◎ |
World eSIM | LG U+ | 3,996円 | 無制限 | × データ専用 | △ 英語のみ | Web | 韓国以外にも対応、乗り継ぎ旅行にも便利 |
エアトリ | KTまたはSKテレコム | 3,210円 | 10GB | 〇 通話プランあり | 〇 日本語対応あり | Web(日本語) | 安心の日本語サポート、はじめてのeSIMにも最適 |
グロモバ | SKテレコム | 2,430円 | 10GB | 〇 通話プランあり | 〇 日本語対応あり | Web(日本語) | 通信品質が安定、LINEサポートもあり |
ここでは、韓国旅行で使えるおすすめのeSIMを7社紹介します。
trifa(トリファ)はアプリから手続きを全て完結できる
trifaは、韓国最大手キャリアである「SKテレコムの回線」を使用しており、高速かつ安定した通信環境が特徴です。
データ容量 | 利用期間 | 料金(円) | 通話可否 | 備考 |
---|---|---|---|---|
3GB | 7日間 | 1,960円 | × | データ専用 |
5GB | 7日間 | 2,720円 | × | データ専用 |
無制限 | 7日間 | 5,990円 | × | データ専用 |
trifaは特に、都市部での利用において速度・安定性ともに高評価で、安心して使うことができます。
運営元は日本の企業のため、日本語での案内やアプリ操作に対応していることから、海外eSIM初心者にも安心して利用できるのが魅力です。
また、trifaはiOS・Androidどちらにも対応したアプリが提供されており、購入から設定まで日本語に対応しています。
さらに、カスタマーサポートが丁寧でLINEやメールで受付しており、万が一トラブルがあっても日本語で対応してもらえるため安心して利用できます。
SkySiM(スカイシム)は1日単位でデータ通信を契約できるeSIMサービス
SkySiMは、旅行者向けに特化したeSIMサービスで、旅行中のネットの利用が少なくコストを抑えたい方におすすめです。
データ容量 | 利用期間 | 料金(円) | 通話可否 | 備考 |
---|---|---|---|---|
500MB/1日 | 7日間 | 2,660円 | × | データ専用 |
1GB/1日 | 7日間 | 4,270円 | × | データ専用 |
無制限/1日 | 7日間 | 5,600円 | × | データ専用 |
SkySiMは、韓国を含む複数の国に対応しており、特徴として韓国内では複数キャリアの回線を組み合わせて使えるマルチネットワークの設計になっています。
また、契約後すぐに設定用のQRコードが発行されるため出発直前や空港でもすぐに導入できるほか、設定も専用アプリのインストールが不要でウェブ経由での設定や購入が可能です。
短期の旅行やネットのライトユーザーで、とにかくコストを抑えたい方にはおすすめです。
Airaloは韓国の主要回線であるLG U+回線が利用できる
Airalo(エアロ)は世界各国のeSIMに対応したマーケットプレイスで、韓国ではLG U+の回線を提供しています。
データ容量 | 利用期間 | 料金(円) | 通話可否 | 備考 |
---|---|---|---|---|
無制限(3GB/1日) | 10日間 | 4,650円 | × | データ専用 |
無制限(3GB/1日) | 30日間 | 9050円 | × | データ専用 |
Airalo専用アプリで購入から設定、データ残量の管理まで一括で操作可能です。
英語表記が中心になっているため、英語が苦手な方は正確に把握するのは難しいかもしれません。
そのため、ある程度海外旅行やアプリ操作になれている方で韓国以外にも複数旅行する方や、コスパ優先の方がおすすめです。
KLP SIMはSデータ無制限で利用できるのでギガ数を気にしなくてもいい
KLP SIM(ケーエルピーシム)は、 trifaと同様に韓国の大手通信キャリアであるSKテレコムのネットワークを利用しており、コストと通信品質のバランスが取れたeSIMです。
データ容量 | 利用期間 | 料金(円) | 通話可否 | 備考 |
---|---|---|---|---|
無制限 | 1日間 | 990円 | × | データ専用 |
無制限 | 3日間 | 1,680円 | ○ | 5分間のみ通話無料 |
無制限 | 7日間 | 3,000円 | ○ | 5分間のみ通話無料 |
SKテレコムの回線のため、都市部以外でも安定した通信が可能になるほか、他社と比較しても安価で十分なデータ量が使える点が魅力です。
設定もQRコード読み込みで即座に利用が可能で、特に複雑な操作は必要ありません。
通信品質を保ちながら、コストを抑えたい方にはおすすめです。
World eSIMは電話番号付きの無制限プランに対応している
World eSIM(ワールドイーシム)は、名前の通りグローバルに展開するeSIMサービスで、韓国でも快適な通信が可能です。
プラン名 | データ容量 | 利用期間 | 料金(円) | 通話可否 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
デイパスプラン | 1GB/日 | 3日間 | 980円 | × | データ専用 |
期間容量プラン | 5GB | 10日間 | 1,480円 | × | データ専用 |
無制限プラン | 無制限 | 7日間 | 3,996円 | × | データ専用 |
また、1GB〜20GB以上まで柔軟に選ぶことができ、長期滞在や大容量のプランに対応しています。
World eSIMは日本語対応のウェブサイトやサポートがあるので設定や購入も安心であるほか、設定も契約後即時で可能なため、急ぎの渡航予定でも安心です。
エアトリeSIMは旅行中にギガを追加購入できる
エアトリは、旅行サイト「エアトリ」が提供している日本人向けのeSIMサービスです。
データ容量 | 利用期間 | 料金(円) | 通話可否 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1GB | 3日間 | 1,150円 | × | データ専用 |
3GB | 7日間 | 2,410円 | × | データ専用 |
無制限 | 7日間 | 4,400円 | ○ | 3GB/1日を超えた場合、最大5Mbpsの速度に低下 |
エアトリは契約からサポートまで全て日本語で対応しているため、契約時のお困りごとや現地でのトラブル時に、電話やメールでのカスタマーサポートで解決してくれます。
他にも、プランのラインナップが豊富で細かく分かれており、1日単位の設定も可能です。
そのため、初めてのeSIMでの海外旅行で、サポート重視で安心して利用したい方にはおすすめです。
グロモバeSIMは1GB~無制限まで幅広いプランに対応している
グロモバ(グローバルモバイル)は、日本企業が運営する高コスパ型のeSIMサービスです。
データ容量 | 利用期間 | 料金(円) | 通話可否 | 備考 |
---|---|---|---|---|
5GB | 7日間 | 約1,500円 | × | データ専用 |
無制限 | 7日間 | 4,400円 | ○ | 3GB/1日を超えた場合、最大5Mbpsの速度に低下 |
また、トラブル時はLINEやメールによる対応が可能で、もちろん日本語で対応してもらえます。
なるべく安く、日本語で安心したサポートを受けたい方にはおすすめです。
韓国旅行で使えるeSIMを選ぶ時のポイントは3つ
韓国で旅行する際に快適にインターネットを利用するためには、自分に合ったeSIMを選ぶことが重要です。
- 「現地購入」と「オンライン購入」の違い
- 「データ無制限」の有無や利用日数に応じた選び方
- 主要キャリアごとの特徴
韓国で利用するeSIMを選ぶ際、料金プランや対応キャリア、購入方法などチェックするポイントが多くどれを選んでいいか迷うと思います。
ここでは、eSIMを選ぶ3つのポイントから、自分の旅行のスタイルにピッタリのeSIMを見つけるヒントにしてください。
「現地購入」と「オンライン購入」の違いを理解しておく
eSIMは「日本出発前にオンラインで購入・設定」する方法と、「韓国到着後に現地で購入」する方法の2通りがあります。
それぞれの主な違いは以下の通りです。
項目 | オンライン購入 | 現地購入 |
---|---|---|
購入タイミング | 出発前に自宅などで事前購入が可能 | 韓国到着後、空港や市内のショップで購入 |
利用開始までの流れ | QRコードを読み込んで即時利用開始 | 購入・説明・設定を現地でスタッフと行う |
対応言語 | 英語または日本語のWebサイトが多い | 韓国語が主(場所によっては英語・日本語対応あり) |
サポート | メールやチャットによるオンラインサポートが主流 | 現地スタッフが直接対応(店舗での対面サポート) |
プランの種類・選択肢の多さ | 世界中のeSIM業者から選択可能、多種多様なプランあり | 店舗によって選べるプランが限られる場合がある |
価格 | 割引があることも多く、比較的安価 | 場所によっては割高な場合もあり |
手続きのスムーズさ | 日本語案内あり、スマホ操作のみで完結 | 対面での手続きが必要、待ち時間や混雑の可能性もあり |
ネット環境の必要有無 | 初期設定時にWi-Fi環境が必要 | 店舗で設定をしてもらえるため不要 |
オンライン購入は、旅行前に自宅でeSIMを選びスマートフォンに設定が可能なため、到着直後から通信可能なのが魅力です。
また、多くのeSIMサービスから選べるため、価格やプランを比較しながら自分にピッタリのものを選べる自由度もあります。
ただし、初期設定時にはwi-fi環境が必要になることは注意しましょう。
一方で、現地購入は韓国到着後に空港や韓国国内のショップで直接eSIMを契約する方法です。
対面で説明を受けながら契約が可能なため、「eSIMの初期設定が不安な方」や「スタッフに質問しながら契約を進めたい」という方には安心できる購入方法です。
また、通信トラブルが起きた場合にその場でスタッフのサポートを受けやすいという利点があるものの、店舗によっては日本語が通じない場合があります。
データ容量と利用期間を柔軟に選べるかをチェックする
eSIMを選ぶ際に重要なポイントは、「データ容量」と「利用期間」です。
これまでに紹介したように、韓国旅行のeSIMには無制限プラン・一定容量プラン・日数ベース・データ容量ベースなど、さまざまな種類が用意されています。
これらの要素を自分の旅行日程などに合わせて選ぶことで、無駄な出費を防ぎ、快適に過ごすことができます。
利用スタイル | 推奨プランのタイプ | 特徴 |
---|---|---|
動画・SNSなど高頻度でデータを使う | データ無制限プラン | 容量を気にせず使えるが、1日○GBの制限がある場合も |
地図・翻訳アプリなどの最低限の利用 | 容量制限プラン(1~3GB) | 通信料を抑えたい人向け。短期旅行者におすすめ |
滞在が1~3日程度 | デイリープラン | 1日単位で購入できるため、無駄がない |
滞在が1週間程度 | ウィークリープラン | 中期旅行に適しており、1日あたりの料金が割安になることが多い |
滞在が2週間~1ヶ月程度 | マンスリープラン | 長期滞在向け。安定したネット環境を確保したい人におすすめ |
複数人でデータをシェアして使いたい場合 | 大容量プラン(10GB以上) | 家族や友人との共有用。対応端末でテザリング設定が必要なケースも |
旅行中に動画視聴や頻繁な地図アプリの使用、SNSのアップロードなど、データ通信を多く使う予定がある人には「データ無制限プラン」が適しているでしょう。
無制限であっても実際には「1日△GBまで高速、超過した後は低速」という条件付きのものもあるため、使いすぎには注意しないといけません。
契約前に、必ず「利用制限はあるか」など確認しておきましょう。
滞在日数が短い方やホテルのWi-Fiなどを活用する予定の人、インターネットの使用頻度が少ない人は、1GBや3GBなど一定の容量で安価に使えるプランがコスパに優れています。
とくに「2日間」「3日間」などの短期滞在者向けプランは、無駄のないデータ使用を重視する人におすすめです。
- 1~3日程度:デイリープラン
- 1週間以上:ウィークリープラン
- 1ヶ月程度:マンスリープラン
このように、データ容量と利用日数のバランスを見ながら、自分にピッタリのeSIMプランを選ぶことが韓国旅行を快適にする重要なポイントとなります。
また、あくまで参考値ですが、1GBあればできることの目安も確認しておきましょう。
利用内容 | 使用目安(おおよその参考値) |
---|---|
メッセージアプリ | 約100万〜150万回(テキストのみ) |
YouTube視聴 | 約1時間(360p)、約20〜30分(480p)、約10分(720p) |
SNS閲覧 | 約5〜10時間(画像や動画の閲覧を含む) |
Web閲覧 | 約300〜500ページ分 |
Googleマップ | 約150〜300ルートの検索+ナビ利用 |
メール送受信 | 約5,000〜10,000通(テキスト中心、添付なし) |
ビデオ通話 | 約1〜1.5時間(画質標準のLINEやZoomなど) |
オンラインゲーム | 約6〜10時間(パズルや軽いRPGなど、動画広告なし) |
以上のように、1GBでも十分利用できることが分かります。
どれくらいのデータ量が必要になるかイメージしながらプランを検討しましょう。
韓国の通信主要キャリア(SKテレコム、KT、LG U+)の特徴を理解しておく
韓国にはSKテレコム・KT・LG U+という3大キャリアがあり、日本でいうNTTドコモやKDDIなどと同様に、それぞれ通信エリアや速度に違いがあります。
SKテレコム | KT(オリーブ・KT) | LG U+(LGユープラス) | |
---|---|---|---|
エリア | 全国広範囲をカバー。特に地方にも強い。 | 都市部に強く、地方も標準的に対応。 | 都市部がメイン、地方の一部で弱い。 |
通信速度 | 安定かつ高速。5Gも幅広く展開中。 | 高速通信が可能。特に都市部で高速。 | 高速だが、場所によって変動あり。 |
料金水準 | やや高めだが信頼性が高い。 | 平均的な価格設定。 | 比較的リーズナブル。コスパ重視向け。 |
利用者数 | 韓国最大手キャリアで最も多い。 | 2番手の大手キャリア。 | シェアは3番手だが人気は上昇中。 |
eSIM対応状況 | 多くのeSIMサービスがSK回線を利用。 | 一部サービスで採用。 | Airaloなどで対応あり。 |
相性の良いeSIM | trifa、KLP SIM、クロモバ など | SkySIM、エアトリ(プランにより) | Airalo、World eSIM(プランにより) |
- 品質重視:SKテレコム
- 都市部メインに観光予定がある:KT
- コスト重視:LG U+
都市部中心ならどのキャリアでも問題ありませんが、地方にも行く予定があるなら、全国カバー率の高いSKテレコムやKTを選んでおけば安心です。
韓国で使えるeSIMの設定方法と正しく利用するための手順
韓国旅行にてeSIMを契約して楽しむためには、eSIMの活用法と設定方法をしっておくことが重要です。
eSIMは事前にスマートフォンへ設定でき、すぐ利用できる点が魅力ですが、初めて利用する場合は設定方法など不安に思う方もいるでしょう。
こちらでは、eSIMの設定方法から不具合時の対処方法まで解説していきます。
eSIMの設定方法|スマートフォンでのQRコード読み取り
eSIMを利用するためには、スマートフォンにプロファイルをインストールして通信の設定を行う必要があります。
設定の手順は非常にシンプルで、基本的に時間はほとんどかかりません。
設定メニューから「モバイル通信プランを追加」を選び、QRコードをスキャンすると、数分でeSIMのプロファイルがダウンロードされ通信が可能になります。
「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」→ カメラでQRコードを読み取り、そのあとに表示される案内に従って「モバイル通信プラン」を追加する。
「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」→「SIMを追加」→ QRコードを読み取る。
※機種により若干表記は異なりますが、基本的には流れは同様です。
利用開始までに知っておきたい「即日開通」と「本人確認」
多くのeSIMサービスは、QRコードを読み込んだ時点で即日開通しますが、中には本人確認やアクティベーション手続きが必要なものもあります。
事前に確認しておけば現地での混乱を避けらるので、必ず確認しておきましょう。
「即日開通」と「本人確認」の違いは以下の通りです。
項目 | 即日開通型 eSIM | 本人確認あり eSIM |
---|---|---|
利用開始までの時間 | 最短5分〜即時 | 1時間〜1日程度かかる場合あり |
手続きの流れ | 購入後すぐにQRコードが届き、読み取り設定するだけ | 本人確認書類のアップロード・審査が必要 |
対応時間 | 24時間購入・設定可能 | 審査時間はキャリアによる(対応時間制限あり) |
向いている人 | すぐに使いたい人、出発直前・現地で設定したい人 | 長期滞在予定、信頼性重視の人 |
例えば楽天モバイルなどは本人確認が必須ですが、海外旅行向けのeSIMはこういった手続きが簡略化されていることが多いです。
そのため、旅行前に手軽に準備を済ませることが大きなメリットでしょう。
不具合時の注意点|「すぐ使えない」場合の対策
eSIMは基本的に購入後すぐに使える仕様になっていますが、稀に「通信が始まらない」「モバイルデータがつながらない」といった不具合が起こることもあります。
特に出発直後や空港などでうまく通信できないと不安になると思います。
ここでは、eSIMがうまく使えない時の原因とその対処法についてご紹介します。
- 原因①:通信設定が完了していない
対処法:
・QRコードを読み込んだ後「モバイル通信プランの追加」や「モバイルデータの設定」が完了しているかを確認しましょう
・通信の優先順位が「主回線(日本で利用していた回線)」になっていると上手く切り替わらない場合があるため「副回線(今回追加したeSIM)」を優先するように設定してみてください - 原因②:eSIMのプロファイルが正しく読み込まれていない
対処法:
・スマートフォンの再起動を試してみましょう
・一度プロファイルを削除し、再度QRコードを読み込む事で改善される場合があります。しかし、その場合契約した会社に再度手続きが必要な場合があります。 - 原因③:機内モードになっている、もしくは切り替え直後で不安定になっている
対処法:
・機内モードがオンになっている場合は、一度オフにしてモバイルデータが有効になっているか確認しましょう
・開通直後は、回線の切り替えに時間がかかっている可能性もあります。数分時間をおいてみるか、電源の再起動、機内モードのオンオフを試してみてください - 原因④:SIMロックが解除されていない、もしくはeSIM非対応のスマートフォンを利用しようとしている
対処法:
・eSIMを利用するにはスマートフォンがSIMフリーになっている必要があるため出発の前には必ず確認をしてください。
もし、現地で気づいた場合は購入したキャリアの公式サイトでSIMロック解除の手続きができる場合もあるため試してみてください。
・古い端末ではeSIMに非対応のスマートフォンもあるので必ず出発前にチェックが必要です。
以上のことを試しても通信ができず解決しない場合は、契約したeSIMの会社のサポートに問い合わせをすることが最も確実な方法です。
メールやLINE、会社によっては電話でもサポートしているため、契約した会社のサポートもあらかじめ確認しておきましょう。
韓国旅行でeSIMを利用する際に注意することは4つ
これまでのことから、eSIMは便利で多くのメリットがあることを解説してきましたが、利用にはいくつか注意すべき点も存在します。
- eSIM対応のスマホか確認する
- SIMロック解除済みか確認する
- 安定した通信環境でQRを読み取る
- 一度スマホに設定したeSIMは他の端末で使えない
旅行中はトラブルを未然に防ぐためにも、事前の準備と確認が重要です。
ここでは、eSIMを利用する上での注意点を、ポイントごとにしっかり押さえておきましょう。
韓国旅行の前に利用中のスマートフォンがeSIMに対応しているか確認する
全てのスマートフォンがeSIMに対応しているわけではありません。
eSIMに対応しているかの確認方法は非常に簡単なので、eSIM契約前に必ず確認しておきましょう。
- 利用予定のスマートフォンでプリインストールされているデフォルトの電話アプリを開く
- ダイヤル画面で「*#06#」と入力する
- 表示された画面に「EID」の表示があるかを確認する
EIDの表示があればeSIM対応のスマートフォンということになります。
スマートフォンのSIMロックが解除済みか確認する
eSIMを利用するためには、端末がSIMロック解除されている必要があります。
キャリアで購入した場合は特定の通信キャリアでしか使用できないようにSIMロックがかかっている場合があります。
大手キャリアで購入した端末の場合、Myページなどから解除手続きが可能です。
- iPhoneの場合
設定アプリを開き「一般」→「情報」→「SIMロック」の項目が「SIMロックなし」になっていれば解除済みです - Androidの場合(メーカーによって異なる)
設定アプリを開き「デバイス情報」もしくは「端末情報」→「SIMカードステータス」または「SIMロック」の項目の表示が「SIMロックなし」「許可されています」「SIMカードのロックがグレー」になっていれば解除済みです。
安定した通信環境でeSIMをインストールする
QRコードの読み取むとeSIMの設定画面に遷移するため、安定した通信環境が必要です。
例えば設定中に接続が切れると、eSIMが正常にインストールされないことがあるため、空港や宿泊先のWi-Fiを利用して行うと安心です。
一度スマホに設定したeSIMは他の端末で使えないので注意
eSIMは一度設定すると別端末での再利用ができません。
スマホを機種変更する予定がある場合は、使用開始のタイミングに注意が必要です。
万が一途中で故障した場合などやむを得ず別のスマートフォンにeSIMを設定したい場合は、契約した会社に再発行を依頼したうえで、別のスマートフォンに設定しなおさないといけないため注意が必要です。
韓国旅行で使えるeSIMに関するよくある質問
日数や用途に応じてどのeSIMを選択したらいいのか悩むと思います。
ここでは、eSIMについてのよくある疑問にQ&A形式でお答えしていきます。
- 韓国 esim おすすめ 3日間は?
- 韓国 esim おすすめ 4日間は?
- 韓国 esim おすすめ 2日間は?
- 韓国 esim 電話番号付き おすすめは?
- ネット購入・現地購入の申し込み方法の違いは?
自分にピッタリのeSIMを選ぶための参考にしてみてください。
韓国で3日間利用する場合のおすすめesimは?
韓国で4日間利用する場合のおすすめesimは?
韓国で2日間利用する場合のおすすめesimは?
韓国のeSIMで電話番号付きのおすすめはある?
電話番号付きプランを探すなら、KLP SIMの音声対応プランやKT系の現地eSIMがおすすめです。
ただし、契約するプランによって音声対応可否が変わるため、契約前に注意してください。
ブランド名 | プラン例 |
---|---|
KLP SIM 詳しくはこちら | 3日間・無制限・5分間の通話が無料:1,680円 |
韓国旅行のeSIMはオンライン購入がいい?
ネット購入と現地購入の申し込み方法の違いについては以下の通りです。
- ネット購入:メールで送られてくるQRコードを読み取るだけで簡単に設定できる
- 現地購入:空港や通信ショップにて対面で説明を受けながら設定できる安心感がある
それぞれの利点を踏まえ、自分に合った方法を選びましょう。
韓国旅行の通信手段として、eSIMの活用は欠かせない存在です。
物理的なSIMカードの差し替えが不要で、出発前にオンラインで購入と設定ができるため、韓国に到着後すぐに利用できます。
本記事を参考に、旅行先でもスマホを快適に使えるように、自分に合ったeSIMを選んで韓国旅行を楽しんでください。