KDDIが展開しているauひかりは元々最大1Gbpsの高速な光回線サービスですが、戸建て住宅向けのプランとして新たに「ホーム10ギガ」と「ホーム5ギガ」が登場しました。
これら新プランは関東地方の一部エリアで提供されることが決まっていて、対応エリア内で既にauひかりを導入している場合は、今までのプランからプラン変更で切り替えることもできます。
今回の記事では、auひかりの新プランにおけるサービス内容や注意点を解説します。
「ホーム10ギガ」と「ホーム5ギガ」の通信速度
auひかりの「ホーム10ギガ」は上り・下りともに最大10Gbps、「ホーム5ギガ」も上り・下り最大5Gbpsという高速通信に対応しています。
今までのauひかりは最大で1Gbpsにしか対応していなかったので、大きな進化ですね。
ちなみにauひかりの発表後すぐにNURO光でも新プランが発表されました。
NURO光だと10Gbpsプランでは速度の仕様が共通であるものの、5Gbpsの代わりに6Gbps対応のプランが用意されていて、KDDIと速度対決していることがよく分かるプランですね。
auひかりとNURO光の光回線は超高速戦争へと突入しました。
新プランが今後どうなるかはまだ分かりませんが、NURO光、auひかりをどちらも使用してきた僕としては、好きな方を選んでいいんじゃないかというそんな見方をしています。
もしソフトバンク端末を利用しているなら、NUROひかりは「おうち割」、au端末を利用しているならauひかりは「スマートバリュー」のセット割引が適用され、月額利用料金が安くなるのですが、あとはサービス面などで好みの方を選ぶといいと思います。
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「ホーム10ギガ」と「ホーム5ギガ」の料金
auひかりの新プランでは「ずっとギガ得プラン」を選ぶと、「超高速スタートプログラム」による割引が適用できるので、活用しない手はないでしょう。
「ホーム10ギガ」と「ホーム5ギガ」、そして通常の1Gbpsプランにおける料金を表にまとめました。
通常月額料金 | 「超高速スタートプログラム」適用時 | |
---|---|---|
ホーム10ギガ | 1年目: 7,018円 2年目: 6,908円 3年目: 6,798円 |
1年目: 6,468円 2年目: 6,358円 3年目: 6,248円 |
ホーム5ギガ | 1年目: 6,160円 2年目: 6,050円 3年目: 5,940円 |
1年目: 5,610円 2年目: 5,500円 3年目: 5,390円 |
ずっとギガ得プラン (最大1Gbps) |
1年目: 5,610円 2年目: 5,500円 3年目: 5,390円 |
表のとおり「ホーム5ギガ」で「超高速スタートプログラム」が適用されると月額料金は1Gbpsプランと同じ金額になります。
ただしこの金額が維持されるのは3年間で、4年目以降は500円ほど料金が上がります。そのため闇雲に切り替えるのではなく、用途を考え必要な場合にのみ「ホーム5ギガ」を選択したほうが良いでしょう。
なお、auスマホ代が割引になる「auスマートバリュー」利用者には、4年目以降になんらかの割引プログラムが提供されると発表済みです。
その内容によってはずっと1Gbpsプランと同程度で「ホーム5ギガ」を利用できるかもしれません。
「ホーム10ギガ」では割引適用後も、通常の1Gbpsプランより858円ほど料金が高くなります。料金設定に納得したうえで、契約しましょう。
初期費用相当額は60カ月かけて割引
auひかり契約の際は通常戸建て住宅だと工事費を含めた41,250円(税込)の初期費用がかかりますが、新プランでは契約時に割引が適用されなんと実質0円になります。
これは60カ月かけて支払う初期費用を同じ回数かけて同額割り引くもので、期間は60カ月(5年)です。
言い換えれば、5年以内にauひかりを解約すると初期費用の残債を請求されるので注意しましょう。
なお契約時は、新規登録手数料が別途3,300円(税込)かかります。こちらも覚えておきましょう。
NURO光の新プランと料金を比較してみた!
同時期にNURO光でも新プランが発表されています。両方を選べる地域に住んでいる人は、どちらが安いのか気になりますよね。
参考のため表に3年間の月額料金をまとめました。
NURO光(税込) | auひかり「超高速スタートプログラム」適用時(税込) | |
---|---|---|
10Gbps | 6,317円 | 1年目: 6,468円 2年目: 6,358円 3年目: 6,248円 |
NURO光: 6Gbps auひかり: 5Gbps |
5,767円 | 1年目: 5,610円 2年目: 5,500円 3年目: 5,390円 |
それぞれの月額料金を比較すると低速なプランではauひかりの方が有利、10Gbpsプランは3年目のみauひかりが安価で2年目まではNURO光の方が少し安くなりました。
ただし10Gbpsプランでもauスマートバリューによるスマホ代の割引(2年間毎月最大2,200円)を考慮すれば、総合的にはauひかりのほうが安価になる場合があります。
なお表に記載したauひかりの料金設定は3年目までで、4年目からは何も割引サービスなどが用意されなかった場合に月々500円ほどアップになります。
そうなると結局は、NURO光のほうが料金では安上がりになってしまう場合が多くなるでしょう。今後提供予定のプログラムに期待したいですね。
ホームゲートウェイも新型に刷新!無線LANも早くなる!
auひかりの新プラン登場に伴い、宅内に設置されるONUが新型の「BL1000HW」に変わります。
月額550円(税込)、auスマートバリューユーザーなら無料で利用することができ、最新の無線LAN規格である「Draft IEEE802.11ax」に対応し、無線LANの速度は最大2.4Gbpsとなっています。
NURO光のONUにおける無線LAN機能は概ね1.7Gbpsとされるので、無線LANの速度ではauひかりの方が有利ですね。
ホームゲートウェイには、他にも不正アクセスのブロック機能や迷惑電話のブロック機能をオプションで契約して使えたり、無料でスマホを電話の子機として使えたりする機能が搭載されていますよ。
高速通信する際の注意点
auひかりの新プランで高速通信を行う際は、
以上3つの注意点があります。それぞれ内容を理解し、準備してから新プランを活用しましょう。
ホームゲートウェイの5~10Gbps対応LANポートは1箇所
新しく提供されるホームゲートウェイには5~10Gbpsに対応するLANポートがありますが、4つあるLANポートのうち1箇所のみが10Gbps対応で他は最大1Gbpsです。
接続するポートを間違えると高速通信ができないので、よく確かめましょう。
LANケーブルはCAT7のみが5Gbpsや10Gbpsに対応
自宅にあるLANケーブルをそのまま使っても、高速通信できない可能性があります。
LANケーブルは基本的に「CAT7」という規格のみが5Gbpsや10Gbpsに対応しているので、持ち合わせていない場合は家電量販店等で購入しましょう。
パソコンは10Gbpsに対応している?
ノートパソコン・デスクトップパソコン共に、10Gbpsに対応していなければ機器を用意したところで高速通信ができません。
手持ちのパソコンなどが対応しているか確認し、対応していない場合高速通信のためにLANカードを買い替えたり、パソコン自体を買い替えたりする必要があるでしょう。
なおゲーム機やスマートフォンなども多くは10Gbpsや5Gbpsに対応していません。5Gbps以上の速度をフル活用したいなら、基本的にパソコンとの有線接続になるでしょう。
対応エリアは関東の一部エリア
auひかりの新プランが提供されるエリアは、東京都・神奈川、埼玉、千葉の一部に限られます。
auひかりのサイトより自宅が提供エリアかどうか確認できるので、確認してから申し込みましょう。
建物は戸建て住宅に限られる
auひかりの新プランは、戸建て住宅でしか契約できません。
集合住宅では最大1Gbpsまでのプランしか利用できないので、注意しましょう。
対応プロバイダは4社
auひかりには7つのプロバイダがありますが、「ホーム5ギガ」や「ホーム10ギガ」に対応するプロバイダは4種類です。
以上のプロバイダでのみ新プランを利用できるので、「DTI」や「@T COM」、「Asahi Net」を利用したい方は注意しましょう。
まとめ
auひかりの新プランは、最大10Gbpsや5Gbpsといった高速で通信できます。
NURO光の6Gbpsプランと比べると5Gbpsプランは少々最大速度が劣りますが、その分3年間の月額料金は少し安くなります。
auユーザーでスマホのセット割を利用しつつ高速通信を活用したい方は、auひかりの「ホーム10ギガ」や「ホーム5ギガ」を利用してみてはどうでしょうか。
なお今までの最大1Gbpsに特に不満がないのであれば、料金が上がるので無理に新プランへ切り替えたり新規で申し込んだりする必要はないでしょう。