ワイモバイルでは、eSIM(デジタルSIM)が使えます。オンラインでの申し込み・設定により、最短当日から利用可能です。
eSIMとは、端末に内蔵された本体一体型のSIMのことです。「Embedded SIM(組み込まれたSIM)」を略してeSIMと呼ばれます。
「デジタルSIM」という呼び名も一般的です。
eSIMは携帯会社でプランを契約し、オンラインで手続きをすれば利用可能です。SIMカードを抜き差しする必要はありません。
端末によっては、eSIMとSIMカードを併用する「デュアルSIM」も実現できます。
なお、iPhoneシリーズではiPhone XS/XR以降がeSIMの対応機種です。AndroidでもGoogle Pixel 4を筆頭に、eSIM対応機種が数々リリースされています。
今回はワイモバイルのeSIMについて、対応機種やメリット・デメリット、申し込み方法などを紹介します。
スマホの乗り換えを検討中の人、eSIMに興味のある人はぜひ参考にしてください。
ワイモバイルではeSIMが使える
ワイモバイルは、2021年3月17日からeSIMの提供を開始しました。以下では、eSIMが使えるワイモバイルの料金プランや対応機種などを紹介します。
eSIM対応の料金プランと手数料
ワイモバイルのeSIM対応料金プラン
シンプル2 S | シンプル2 M | シンプル2 L | |
---|---|---|---|
月額料金 | 2,365円 | 4,015円 | 5,115円 |
契約事務手数料 (eSIM再発行手数料) | オンライン手続き:無料 店頭手続き:3,300円 | ||
割引 | 家族割:-1,100円 おうち割:最大-1,650円 PayPayカード割:-187円 | ||
データ容量 | 4GB | 20GB | 30GB |
低速時の速度 | 最大300kbps | 最大1Mbps | |
通信方式 | 4G/5G対応 | ||
通話料 | 22円/30秒 |
ワイモバイルの主要料金プラン「シンプル2 S/M/L」はeSIMに対応しています。
オンラインで手続きすれば、eSIMの契約事務手数料や再発行手数料は無料です。店頭手続きの場合、eSIMの契約・発行に3,300円の手数料がかかります。
eSIM対応機種
ワイモバイルでは、世に流通するeSIM対応機種のほとんどを利用できます。
自分のeSIM対応スマホがワイモバイルで使えるかどうかは、ワイモバイル公式サイト「SIM動作確認済機種一覧」のページでご確認ください。
機種の絞り込みで「eSIM対応」にチェックを入れて検索すれば、ワイモバイルのeSIM対応機種を一覧で表示できます。
ワイモバイルでeSIMを使うメリット
ワイモバイルでeSIMを使うことには、主に以下3つのメリットがあります。
- 最短で当日に切り替えられる
- SIMカードの挿入が不要で紛失・破損しない
- 「デュアルSIM」での運用も可能
最短で当日に切り替えられる
ワイモバイルのeSIMは、オンラインで申し込みや設定の手続きができるため、最短当日に切り替えが完了します。
従来の物理型SIMと違い、カードが郵送されるのを数日待つ必要がありません。
eSIMなら思い立ったタイミングですぐに切り替えられるので、スピード感や気軽さを重視する人におすすめです。
SIMカードの挿入が不要で紛失・破損しない
eSIMは本体一体型の部品なので、SIMカードと異なり差し替えは不要です。カード自体が存在しないため、紛失や破損の心配もありません。
よって、SIMカードの差し替えが面倒に感じていた人、過去にカードをなくしたり壊したりした経験がある人などにぴったりです。
「デュアルSIM」での運用も可能
デュアルSIMとは、一つのスマホでeSIMとSIMカード(もしくはeSIM2つ)を両方利用すること。
2つの電話番号が使えたり、サービスを組み合わせることでより便利になったりといったメリットがあります。
ワイモバイルのeSIMも、デュアルSIM対応機種であれば複数SIMの運用が可能です。
ワイモバイルのeSIMに関する注意点・デメリット
一方、ワイモバイルのeSIMには以下のようなデメリットもあるのでご注意ください。
- eSIM対応機種でないと使えない
- デュアルSIMは動作保証されていない
- 機種変更は店頭でしかできない
eSIM対応機種でないと使えない
ワイモバイルのeSIMを使うには、eSIM対応機種を準備する必要があります。
お手持ちのスマホでワイモバイルのeSIMを使おうと思っても、端末がeSIMに対応していなければ利用できないのでご注意ください。
例えば、iPhone9シリーズやGoogle Pixel 3などは、e-SIMに非対応の機種です。
ご自身のスマホがワイモバイルのeSIMに対応しているかは、前述の「ワイモバイルのeSIM対応機種」や公式サイトなどで確かめられます。
デュアルSIMは動作保証されていない
eSIMとUSIMカードなど複数の回線を同時にご利用いただく場合、サービスの動作保証は行っておりません。
出典:ワイモバイル公式サイト
ワイモバイルは、eSIMとSIMカードを併用するディアルSIMの動作保証を行なっていません。
つまりワイモバイルのeSIMと他社のSIMカードを組み合わせて使う場合、正常に動作するかはわからないということです。
iPhone SE(第2世代)がデュアルSIM対応だと分かった。1つはSIMカードでもう一つはeSIMです。ワイモバイル(電波はソフトバンク)を使っているので、サブ回線はpovo(電波はau)にした。
これで、ソフトバンクの障害時はpovoに切り替えられるので、ちょっと安心。povoは基本料無料でお得です。— Keiichiro(けいいちろう) (@meguichi0716) October 9, 2022
ワイモバイルをeSIMに変更してデータ通信専用のmineoとデュアルSIMにした pic.twitter.com/efpIk1kuUR
— 4KaNE (@4KaNE_Ti) December 24, 2022
ネットのレビューを見る限り、ワイモバイルのeSIMをデュアルSIMに使っているユーザーも普通にいるようです。しかし、あくまで動作保証外の使い方なので、自己責任で試す形になります。
機種変更は店頭でしかできない
Y!MobileのeSIMを再発行して新しいiPhoneにインストールしようとしたが、どうしてもアクティベート出来ず、サポートにTELして散々待たされて繋がって調べて貰うと、何と機種変更は店頭に出向いて手続きする必要があるとの事。楽天モバイルは普通にプロファイルDL出来たけどね。ソフバン相変わらず。。
— ヨリヨリ (@rockin_yori) September 23, 2022
堀です。ご返信ありがとうございます。お伺いの内容に関しましては、①今回Matcha_n55さまは機種変更となるため、ワイモバイル店舗のみでの対応しかできません。②eSIMのプロファイルダウンロードや、通信をするため設定が必要です。詳しいご説明はワイモバイル店舗来店時にお尋ねください。
— Y!mobileサポート (@ymobile_Care) September 12, 2022
ワイモバイルのeSIMで機種変更をする場合、My Y!mobile(オンライン)では手続きができず、店舗に行く必要があります。店頭での手続きには、3,300円の事務手数料がかかります。
そのため、常に最新のスマホを使いたい人など、頻繁に機種変更をされる人は、SIMカードのほうが便利かもしれません。
【4STEP】ワイモバイルのeSIMの申し込み方法
ワイモバイルにおけるeSIMの申し込み方法は以下の3ステップです。
ワイモバイルのeSIM申し込み方法
- 手持ちのスマホがeSIM対応か確認する
- 契約中の携帯会社でMNP予約番号を取得する(新規契約の場合は不要)
- ワイモバイルオンラインストアから申し込む
- eSIMの開通・設定を行う
下記では、それぞれのステップについて解説します。
STEP1. 手持ちのスマホがeSIM対応か確認する
まずはお手持ちのスマホがワイモバイルのeSIM対応機種かどうかをご確認ください。
公式サイトの「SIM動作確認済機種一覧」のページで確かめられます(検索項目の「eSIM対応」にチェックを入れること)。
お使いのスマホがeSIM対応機種でない場合、新たに端末を購入する必要があります。ワイモバイルでの申し込み時に、eSIMと端末をセット購入することも可能です。
またお使いのeSIM非対応機種をそのまま利用したい場合は、eSIMでなくSIMカードを申し込むのも良いでしょう。
STEP2. 契約中の携帯会社でMNP予約番号を取得する ※他社から乗り換えのみ
他社からワイモバイルのeSIMに乗り換える場合、契約中の携帯会社でMNP予約番号を取得します。MNP予約番号は、現在の電話番号をワイモバイルでも使い続けるために必要です。
MNP予約番号の取得手続きは、各携帯会社が電話やWebで受け付けています。
詳しくは各社の公式サイトかワイモバイルの「MNP・番号移行によるお申し込み手続き(転入)」のページをご覧ください。
なお、ワイモバイルへの乗り換えとともに携帯番号を変える場合、MNP予約番号は不要です。また、ソフトバンク・LINEMOから乗り換える際も、MNP予約番号の取得は不要でOKですよ。
ドコモ・au・楽天モバイル・mineo・IIJmio・UQモバイル・ahamo・povo・LINEMOなどMNPワンストップ事業者からワイモバイルに乗り換える場合は、MNP予約番号の取得が不要
STEP3. ワイモバイルオンラインストアから申し込む
ワイモバイルオンラインストアにアクセスし、上部の「eSIM」をタップして申し込みを行いましょう。
eSIM対応機種をセット購入する場合は、「iPhone」もしくは「スマートフォン」のページからもお申し込みいただけます。
なお、ワイモバイルの申し込み手続きでは、プラン・オプションの選択後、本人確認書類と顔写真のアップロードを求められます。本人確認書類は以下のいずれかをご準備ください。
eSIM申し込みに必要な本人確認書類
- 運転免許証
- マイナンバーカード
- 運転経歴証明書
- 在留カード(一般永住)
- 特別永住者証明書
- 旧型日本国パスポート(2020年2月3日以前に申請、住所記載ありのもの)
本人確認が済んだら、あとは案内にしたがって契約に必要な個人情報を入力し、同時事項を確認すれば申し込み完了です。
STEP4.eSIMの開通・設定を行う
ワイモバイルのeSIMを使い始めるための開通・設定は、公式アプリをインストールして案内に従う方法が一番簡単です。最短5分でワイモバイルのeSIMを開通できます。
アプリを使わずに設定したい場合は、以下の方法をお試しください。
eSIM設定方法(アプリを使わない場合)
iOS
- パソコンで「eSIMご利用手続きのお知らせ(メール)」からQRコードを表示する
- スマホで「設定」→「モバイル通信」→「モバイル通信プランを追加」の順でタップし、QRコードを読み取る
- 「モバイル通信プランを追加」をタップする
- パソコンでQRコードを表示した画面下部「次へ進んで設定を完了させる」をクリックする
- 「回線を切り替える」をクリックする
- 15分ほど後、「登録完了のお知らせ」メールが届いたらスマホを再起動する
Android
- パソコンで「eSIMご利用手続きのお知らせ(メール)」からQRコードを表示する
- スマホで「設定」→「ネットワークとインターネット」→「モバイルネットワーク」の順にタップする
- 「代わりにSIMをダンロードしますか?」をタップし、QRコードを読み取る
- 「有効化」をタップする
- パソコンでQRコードを表示した画面下部「次へ進んで設定を完了させる」をクリックする
- 「回線を切り替える」をクリックする
- 15分ほど後、「登録完了のお知らせ」メールが届いたらスマホを再起動する
ワイモバイルのeSIMについてよくある質問
最後にワイモバイルのeSIMに関してよくある質問にお答えします。
SIMカードからeSIMに切り替える方法は?
ワイモバイルのSIMカードをeSIMで切り替える場合は、店頭での手続きとなります。お近くのワイモバイルショップをお尋ねください。
Q USIMカードからeSIMに変更したい場合は、どうしたらいいですか?
A ワイモバイルショップにてお手続き(有料)ができます。
出典:ワイモバイル公式サイト
eSIM再発行にかかる手数料は?
My Y!mobile(オンライン)で手続きする場合、eSIM再発行の手数料は無料です。
利用中のスマホが紛失・故障した場合など、オンラインで手続きできないときは、店頭での手続きとなり、3,300円の事務手数料がかかります。
iPhoneのeSIM対応機種は?
ワイモバイルのeSIMは、iPhone XS/XS Max/XR以降の機種に対応しています。iPhone 13に関しては、eSIM×eSIMのデュアルSIMも可能といわれています。
eSIMの利用開始までにかかる時間は?
申し込む時間帯にもよりますが、ワイモバイルのeSIMは申し込むから1時間15分前後で利用開始できます。
申し込みから利用開始の案内メールが届くまでに約1時間、設定手続きから開通までにかかる時間が約15分ほどです。
なお、新規契約および他社からの乗り換えの場合、当日中の利用開始を希望するなら10時〜18時の間にお申し込みください。
またワイモバイルのeSIM利用開始手続きができるのは、各日20時30分までです。
まとめ
ワイモバイルのeSIMは、最短即日で開通できたり、破損・紛失の心配がなかったりと便利です。
またワイモバイルのeSIM対応プランは月額2,178円〜と、キャリアに比べて月々の携帯料金を抑えられるという魅力もあります。
eSIMに興味のある人、キャリアからの乗り換え先をお探しの人は、これを機会にぜひワイモバイルのeSIM利用を前向きにご検討ください。