センターモバイルは、広告を見てポイントを貯めることで、月額0円まで値引きができるという画期的な格安SIMです。
0円まで下げるのはなかなか大変ですが、月数百円の割引は十分に現実的なので、携帯料金の節約に興味のある人はぜひお試しください。
今回はそんなセンターモバイルについて、料金プランや割引の仕組み、メリット・デメリットなどを解説します。以下を読めば、センターモバイルの全体像をまるっと知ることが可能です。
センターモバイルの特徴とは?料金や基本情報を確認
センターモバイルは、ポイントを使った割引によって月額0円〜で利用できることを売りにした格安SIMです。
料金プランは、通話付きの「音声SIMプラン」と「データSIMプラン」で、それぞれ3GB・12GB・20GB・50GBを選べます。料金プランの選択肢が多く、自分に合ったプランを選びやすいことも、センターモバイルの魅力です。
センターモバイルの料金プラン
月額料金 | ||
---|---|---|
音声SIMプラン | データSIMプラン | |
3GB | 1,408円 | 1,298円 |
12GB | 1,958円 | 1,848円 |
20GB | 2,728円 | 2,508円 |
50GB | 4,378円 | 4,158円 |
20GB+5分かけ放題 | 2,970円 | – |
20GB+10分かけ放題 | 3,300円 | – |
基本情報(その他の料金・有料オプションなど)
国内通話料 | 11円/30秒 |
---|---|
国内SMS送信料 | 3円/1通(70文字まで) 以降70文字ごとに3円 |
危険SMS拒否設定 | 0円 |
5分かけ放題 | 990円 |
10分かけ放題 | 1,100円 |
24時間かけ放題 | 2,640円 |
留守番電話 | 330円 |
割り込み通話 | 330円 |
国際電話 | 30秒11円〜 ※国・地域により異なる |
国際ローミング | 国際ローミング データ1日980円〜 音声着信1回300円 ※国・地域により異なる |
ギガ追加 | 550円/1GB |
テザリング | 0円 |
通信速度制限解除 | 1,100円/回 ※3日で10GB制限 |
SIMカード発行料 | 1枚440円 |
紙明細発行 | 330円 |
青少年フィルタリング | 月額330円 ※契約者または利用者が18歳未満の場合 |
公式サイト | センターモバイル |
センターモバイル最大の特徴!最大割引で月額0円に
センターモバイルの売りは、ポイントによる割引で月額料金が最小0円になることです。ポイントは広告スポンサーからの収益を原資として、広告動画の視聴やアプリのダウンロードなどを行なったユーザーに還元されます。
ほかの主要な携帯会社では、どれだけ安くても3GB月額900円前後からなので、3GB月額0円で使える可能性があることはセンターモバイルだけの強みです。
割引の仕組みとシミュレーション
センターモバイルで割引を受ける方法は、主に3つあります。「動画視聴」「アプリダウンロード」「サービス申し込み」の3つです。
それぞれでポイントが貯まり、1ポイント1円として携帯料金の支払いに利用できます。
動画視聴は、5〜30秒の動画広告1本につき1ポイントの還元です。視聴は専用アプリで行い、1時間に20本ほど限度としてランダムで再生される動画を見られます。
アプリダウンロードは、専用アプリの「DL・登録で貯める」ボタンから行います。アプリごとに設定された条件を達成することで、1アプリにつき100〜300ポイントがもらえる仕組みです。
サービス申し込みでは、「PLAIMOひかり」や「PLAIO Wi-fi」と契約することで、それぞれ毎月300ポイントがもらえます。
以上を踏まえ、例えば、次のような割引シミュレーションが考えられます。
センターモバイルの割引シミュレーション
- 基本の月額料金 – 1,480円(3GB)
- 動画視聴 – 150ポイント(毎日5本視聴)
- アプリDL – 300ポイント(月に1〜3本ダウンロード)
- 光回線 – 300ポイント(PLAIMOひかりと契約)
- 割引後の料金 – 730円(1,480円−750ポイント)
上の通り、各種の割引を程よく活用すると、月額700円強まで料金を下げられます。他社だと最安値水準のpovoやLINEMOで3GB月額990円なので、センターモバイルは割安です。
光回線やWi-Fiと契約したくない場合は、動画視聴やアプリDLをもう少し頑張ることで、上記と同程度の割引を受けられます。
センターモバイルに乗り換えるメリット3つ
センターモバイルに乗り換えるメリットは、主に料金面です。携帯料金を節約したい場合に適しています。
- 動画視聴やアプリのDLなどで割安になる
- ポイントに有効期限がない
- 20GB+10分かけ放題プランが安い
動画視聴やアプリのDLなどで割安になる
センターモバイル最大のメリットは、動画広告の視聴やアプリのダウンロードなどによって、割引が受けられることです。
ひかり回線やWi-Fiの契約はややハードルが高いと言えますが、動画を見たり、アプリを取ったりするくらいなら気軽に実行できます。
例えば、毎日3本動画広告を見た場合、年間では3×365=1,095ポイント貯まるので、1ヶ月弱分の料金を節約可能です。1日3本なら、早くて15秒、遅くても1分半で見られるため、そこまで負担にはならないでしょう。
またそこに月1本気になるアプリを使うことをプラスすれば、年間で2〜3ヶ月分くらいの料金が無料になるはずです。
このように、ポイントをコツコツ貯めていくことで、月額料金を割安にできる魅力がセンターモバイルにはあります。
ポイントに有効期限がない
センターモバイルのポイントに有効期限はありません。好きなときに1ポイント1円として割引に利用できます。
そのため、上記で解説したような「年間で◯ヶ月分の料金を節約する」といった使い方が可能です。「いつまでに使わないと失効する」ということがないので、ストレスなくポイントを貯められるでしょう。
20GB+10分かけ放題プランが安い
センターモバイルの20GB+10分かけ放題プラン(月額3,300円)は、目立たないものの、価格面で優れているプランだといえます。
2024年9月現在、主要な携帯会社での「20GB+10分かけ放題」の最安値は、mineoの月額2,728円です。センターモバイルのほうが572円高いですが、ポイント割引を使えばその差額をマイナスにできる可能性があります。
つまり「20GB+10分かけ放題」の実質的な最安会社は、センターモバイルだということです。
ちなみにセンターモバイルの「20GB+10分かけ放題」は、割引なしでも相場よりは割安です。例えば、かけ放題を一つの売りにするahamoで「20GB+10分かけ放題」をすると、月額4,070円かかります。※
※ただし、ahamoのかけ放題オプションは分数無制限
センターモバイルに乗り換えるデメリット3つ
センターモバイルでは、通信制限や違約金、5G通信などにかかるいくつかのデメリットがあります。以下の内容に関して心配が大きい場合には、ほかの携帯プランに乗り換えることも考えましょう。
- 3日で5GBの通信制限がある
- 12ヶ月未満の解約に違約金がかかる
- 5GやeSIMに対応していない
3日で5GBの通信制限がある
センターモバイルは、当日を含まない直近3日で5GBを超えるデータ通信を行うと、通信制限がかかります。通信制限をすぐ解除するには、1回1,100円の追加料金が必要です。
そのため、短期間で一気にデータ量を消費するのには向いていません。例えば、週末にYouTubeを見まくったり、ネットゲームを長時間プレイしたりすると、通信制限になってしまうでしょう。
ちなみに低速時の通信速度は256kbpsです。低速通信は、当日を含まない直近3日のデータ量が5GB以内になれば、自然に解除されます。
12ヶ月未満の解約に違約金がかかる
センターモバイルには12ヶ月の最低利用期間が存在し、期間を満了せずに解約する場合、1,100円の違約金が発生します。
他社ではキャリアを含めて、解約違約金を取る会社はほとんどないため、少額とはいえ違約金が発生することはデメリットです。センターモバイルとの契約は、1年間利用を継続できそうか、十分に検討してからにするのが良いでしょう。
5GやeSIMに対応していない
センターモバイルでは、昨今普及が進んでいる5G通信やeSIMは利用できません。
センターモバイルのモバイルデータ通信は、NTTドコモの4G LTEと3Gネットワークから提供されます。またSIMはすべてSIMカードでの利用となります。
5Gで高速通信を実現したい人、カードの紛失や破損の心配がないeSIMに興味がある人などはご注意ください。
センターモバイルの悪い評判・口コミ
センターモバイルには、利便性や割引サービスについて悪い評判が聞かれます。以下の口コミに共感する人は、他社への乗り換えも同時に検討するのがおすすめです。
ソシャゲーやYouTube視聴には向いていない
センターモバイルって言う会社でSiM契約してんけど…
私みたいにソシャゲーとかYouTube見る人は
センターモバイル向いてないからやめとき
50GBで契約してるのに
使いすぎて5GB越したら速度制限かかるから
意味無い50GBの意味とやらわ?ってなってる
はぁ…ahamoに変える予定!まだマシやと思ってる!— ♡MIKA♡ (@mi_taso0509K) July 4, 2022
この人のように、1日にまとめてギガを消費する場合、3日で5GBの縛りがあるセンターモバイルは不便です。
例えば、YouTubeで720p(ハイビジョン画質)の動画を視聴する場合、1時間で約1GBを消費します。そのため、センターモバイルを使って休日の土曜日に5時間動画を見てしまうと、日曜・月曜・火曜と通信制限がかかってしまうのです。
3日も低速になるのは不便なので、この口コミが書いているようにahamoなどのほうが良いでしょう。ahamoだと3日単位の縛りがなく、100GBの大盛りプランがあるため、ゲームやYouTubeの視聴にも便利です。
月額0円まで割引するのはハードルが高い
センターモバイル、0円にするの相当ハードルが高いな。1日何十回も動画広告だけ見るのは、ワシにはムリ。YouTubeのように何かの動画に挟み込むなら見られるかもしれないけど、広告見るだけに時間を割くのはなぁ。 https://t.co/84bGelToVn
— ひより (@hiyori626) December 24, 2021
センターモバイルの特徴は、最大割引で料金が0円になることですが、この口コミの通り、月額0円を達成するのは大変だといえます。
毎日何十本と動画広告を見たり、たくさんアプリを使ったりしなければなりません。そんなことを時間がもったいないと感じる人も多いでしょう。
とはいえ、無理のない範囲で少しずつポイントを貯めていくのでも、一定の割引効果は得られます。例えば、1日2、3本動画を見たり、たまに気になるアプリを使ったりするくらいでも、月に100〜400円くらいの節約は可能です。
月に数百円でも、年間で見れば1、2ヶ月分の料金を減らせるため、十分にお得でしょう。
センターモバイルの良い評判・口コミ
一方、センターモバイルには、割引サービスや通信速度について、いくつか良い評判も聞かれます。以下の口コミに魅力を感じる人は、ぜひセンターモバイルへの乗り換えを前向きにご検討ください。
月額0円を達成できた
日経トレンディ仕事柄チェックしてるんだけど、私の使ってるキャリアも特集されてた😳
先月も0円まで値下げできたし、ほんとに画期的な携帯電話だと思う😳✨#センターモバイル#日経トレンディ#格安SIM pic.twitter.com/RBaGgUgzgc— めぐ (@wbYkwyCHmdAobyW) February 25, 2022
今回のリサーチで確認できたのは、この人だけでしたが、0円まで割引できたケースもあります。
実際、かなり大変ですが、月額0円まで割引ポイントを貯めることは可能です。例えば、毎日動画を30本見て、アプリのダウンロードと光回線の利用で300ポイントずつ貯めれば、合計1,500ポイントを得られます。
この場合、3GBのプランを0円で利用できます。そのため、時間が十分にある人は、夢の月額0円にチャレンジしてみるのも良いでしょう。
通信速度がまずまず速い
参考に本日の回線速度を載せてみます。最も速度が遅くなると言われている12時過ぎで約24Mbps出ています。
あまり通信が混み合わない日中なら、50Mbpsぐらいの通信速度でスマホを使うのにストレスのない速度になっております。
出典:株式会社センターモバイル代表取締役 中越達也公式ブログ
安心してセンターモバイルをご利用下さい。
上記は、センターモバイルの社長が投稿したブログの引用です。回線が混み合うお昼でも約24Mbpsの速度が出ると、実測値の画像付きで説明されています。
実際にお昼で20Mbps以上出るのであれば、格安SIMの中では上位に入る通信速度です。ahamoやpovoなど、キャリアの格安料金プランに並ぶくらいのレベルと言っても良いでしょう。
しかし、センターモバイルは利用者が少なく、実測値のデータを十分な数集められないため、通信速度については正直何とも言えません。社長の言う通り、速いかもしれないし、ほかの格安SIMと同等か、それ以上に遅い可能性もあります。
また社長は、センターモバイルの利用者を100万人にする目標を公言していますが、利用者が増えれば回線が混んで遅くなるかもしれません。
何にせよ、データが不足している以上、センターモバイルの通信速度については、過度な期待をしないのが良いでしょう。
センターモバイルをおすすめする人
- 毎月の携帯料金を安くしたい人
- ポイントをコツコツ貯める時間がある人
- 20GB+かけ放題をお得に使いたい人
センターモバイルの売りは、コツコツポイントを貯めて料金を割引できることなので、月々の携帯料金を節約したい人におすすめです。時間がある人は、月額0円に挑戦してみても良いでしょう。
またある程度ポイントを稼ぐ時間が取れるなら、「20GB+かけ放題」を割安価格で使いたい人にも適切です。月に573円以上節約できれば、最安値で20GB+かけ放題を利用できます。
センターモバイルには向かない人
- 1日にどかっとデータを使うことが多い人
- ポイントを貯める時間が取れない人
- 5GやeSIMを使いたい人
センターモバイルには、3日で5GBの制限があるため、ゲームや動画視聴などで1日にまとめてデータを消費する人には不向きです。その場合は、3日単位の制限がない他社への乗り換えをご検討ください。
またポイントを貯める時間が取れない人や、その時間がもったいないと感じる人にもセンターモバイルはおすすめしません。そのほか、5GやeSIMもセンターモバイルでは使えないので注意しましょう。
まとめ
センターモバイルは、「月額0円」が目立ちますが、現実的には月々100〜500円くらいの割引を受けてお得に利用できるのが旨味だといえます。
すき間時間でポイントをコツコツ貯め、毎月の携帯料金を節約したい人におすすめです。
自分で頑張って料金を下げられる仕組みは画期的なので、しっくりくる携帯会社がまだ見つからない人は、これを機にぜひ乗り換えを検討してみましょう。