自宅で「固定IPアドレス」を使うことができると、
といったメリットがあります。
とはいえ「ドコモ光」で使われるIPアドレスは、「変動型(動的)IPアドレス」なのです。
しかしある条件をクリアすることで、ドコモ光でも固定IPアドレスを取得することが可能です。
そこで今回はドコモ光で固定IPアドレスを使う方法について紹介します。
ドコモ光を固定IPにしたい!けど変動型IPである理由って?
IPアドレスとはインターネット接続した機器に付与される番号のことで、簡単に言えばPCの住所のことです。
このIPアドレスは、
- グローバルIPアドレス(インターネット接続されるIPアドレス)
- プライベートIPアドレス(インターネット接続されないIPアドレス)
に分かれていて、固定型・変動型IPアドレスはグローバルIPアドレスに属します。
固定型と変動型IPアドレスのメリット・デメリット
固定型IPアドレスは静的IPアドレスと呼ばれ、一度割り振ったIPアドレスがずっと設定される仕組みのことです。
変動型IPアドレスは動的IPアドレスと呼ばれ、ランダムにIPアドレスが割り振られる仕組みのことです。
固定型IPアドレスのメリット・デメリット
固定型IPアドレスのメリットは主に、
という3点です。
デメリットとしては、
- 固定型IPアドレスだと別料金がかかる
- 不正アクセスの対象になりやすい
ことがあげられます。
変動型IPアドレスのメリット・デメリット
変動型IPアドレスのメリットは固定型IPアドレスの逆で、
ことです。デメリットとしては、
- 自分のインターネット住所が持てない
という点があげられます。
ドコモ光が変動型IPアドレスの理由はセキュリティ対策の一環
検索したり動画を見たり一般的なインターネットの利用であれば、IPアドレスは変動型のほうがメリットが大きいです。
なぜなら固定型IPはずっと同じ場所に住んでいることと同じだからです。
ずっと同じ住所にいると場所が特定されやすくなり、不正アクセス(空き巣被害)にあってしまう可能性も高くなってしまうと考えられます。
場所が特定されることで、攻撃の標的になる可能性が上がります。
そのためドコモ光では、基本的に変動型IPアドレスが用いられているというわけです。
ドコモ光で固定型IPアドレスを利用する方法は?
ドコモ光のIPアドレスは基本的には変動型(動的)IPであり標準では固定IPに未対応です。
PCをシャットダウンして再起動したり、インターネットを一旦切断してから再接続すると自動的にIPアドレスが変化する仕様なんですね。
そのため外出先から自宅のPCデータを参照しようとすると、参照元のIPアドレスが変化してしまうためデータ確認ができなくなってしまいます。
しかし!
ドコモ光でも便利な固定型IPアドレスを使うとっておきの方法があるんです。
ドコモ光でも固定IPアドレスを使う方法
実はドコモ光では一部のプロバイダで固定IPアドレスのサービスを提供しています。
例えば>>GMOとくとくBBでは固定IPを「月額1,100円(税込)〜」の有料オプションで提供しています。
主な固定IP対応プロバイダと料金
ドコモ光で契約できる固定IP対応プロバイダ3社についてまとめました。
プロバイダ名 | 初期費用 | 月額料金 | 設定時間 | 最低利用期間 |
---|---|---|---|---|
AsahiNet | 880円 | 880円 | 翌日以降 | 3カ月 |
>>GMOとくとくBB | 無料 | 1,210円 | 最短3分 | 1カ月 |
BIGLOBE | 8,800円 | 3,850円 | 再接続後すぐ | 1年 |
以上のとおり、初期費用はGMOとくとくBBが割安、月額料金はAsahiNetが安価でした。
ちなみに各社で固定IPの最低利用期間や設定時間が異なります。
例えば、GMOとくとくBBなら1カ月ですぐにやめられるのですが、
- AsahiNetの最低利用期間は3カ月
- BIGLOBEの最低利用期間は1年契約
といったように各社で最低利用期間は様々です。
固定IPサービスを申し込んでから設定が反映されるまでは、GMOとくとくBBだと最短3分で利用可能になりますが、AsahiNetは翌日以降と遅めになってしまいます。
おすすめのプロバイダはGMOとくとくBBとAsahiNet
個人的には初期費用と月額料金が抑えられる、
この2つのプロバイダをおすすめします。
既にドコモ光を契約中で自分のプロバイダが固定IPに非対応だとしても、事務手数料3,300円(税込)でプロバイダの変更が可能です。
固定IPが使えない場合はマイIPで対応できる
ドコモ光でIPアドレスを変更する方法
ドコモ光でIPアドレスを変更する方法を紹介します。
変動IPは機器の再起動で勝手にIPアドレスが変わる
変動IPを使っている場合は、機器を一度インターネットから切断して再度接続しなおせば勝手にIPアドレスが変わります。
変更されなかった場合、何度か試してみることでIPアドレスが変更になります。
少し時間をおいてから、ポートにLANケーブルを挿し直すのもおすすめです。
まとめ
ドコモ光のIPアドレスは通常の契約では「変動IP」です。
しかし
など固定IPを提供しているサービスと提携することで、固定IPアドレスを使うことができるようになります。
固定IPでサーバー機能などを使いたい場合は、固定IPサービスに対応しているプロバイダを活用することをおすすめします。