フリーランスの皆さん、受託開発、楽しいですか!?
楽しいこともあるんですけどね、やはり、案件の数をこなせばこなすほど、
という案件にあたることも多いんですよね。
今日はどうやったら楽しい開発ができるのか考えてみます。
幸せになりたい。
目次
受託開発とは
受託開発と言っても色々なケースが想定されるんですけど、今回の記事は僕のように、クライアントのオフィスに出向したり常駐したりしていない状況を想定しています。
今回の記事では、受託開発を、企業や団体、個人から仕事を受け、Webサイトやシステム、アプリなどの開発をする事と定義します。
つまり、必ずクライアントがいて、注文通り(もしくはそれ以上のものを提案)に成果物を納品して初めて報酬がもらえます。
フリーランスエンジニアが一人で仕事を取ってきて、開発して納品というサイクルをずっと回していくのはホント大変だなーと感じることが多いです。
一体どんな場面が大変なのか書いてみるとします。
納期がしんどい
クライアント先に常駐したりせず、リモートで仕事をさせてもらえるのは、スタートアップやベンチャー系企業の案件が多いと思います。
広告代理店から仕事をもらっている場合は大手企業のWebサイト制作やアプリの開発などもあります。
どちらにしても、納期がタイトとなることは多いです。
イケイケな会社だと、できるだけ早くリリースしよう!リリース後はどんどん改善を積み重ねていこうと、山積みの仕事をくれます。
最初はこっちもモチベーションが高くてできるだけ応えるように開発するんですけど、やっぱ報酬が安い状況で無理難題を次々と短期間で依頼させれると次第に萎えていくんですよね。
こういう時、
みたいなエンジニア向けの求人広告がやたらと気になります。
低報酬がずっと続いていると、いつしか、気づけば何のためにフリーランスをやっているんだっけという状態に。
20代前半とか若いうちはいいんですけどね、歳取っていくと、低報酬だときつい場面が増えていきます。
一方で、個人のお店のWebサイトやアプリ開発などであれば、
なんて言ってくれて、ゆる〜い開発ができる場合もありますが、そういうのは大概報酬も安く、支払いタイミングもゆる〜かったりして、結局どんどん他の案件を取っていかなければいけない事態になります。
そういう状況だと、ゆるくても納期が重なってきたりして結局はしんどい。
ソニックガーデンさんのような「納品のない受託開発」が実現できれば、エンジニアにとっては嬉しいんですけどね。
こういうのは発注する側からしたら、まだまだ難しい課題は多そうです。
広告代理店
報酬は高いことが多いんですが、広告代理店案件はかなり大変ですね。
金曜の夜電話がかかってきて、

月曜の朝イチで3画面納品いけますか?

株式会社xxxx(大手企業)のサイトリニューアルのHTMLコーディング、1週間で20画面いけますか?
こういった要求に応え続けられるフリーランスが重宝され、生き残っていけます。
1週間で20画面のコーディング、やれそうと考えるかもしれませんが、代理店案件はめちゃ厳しいですよ〜。
IE8、IE9も対応しなきゃいけなかったり、様々な閲覧環境でこれでもかというくらい細かいチェックをされたり。
とか要求されたら死ねます。
代理店案件は、戻しが上がってきてからの、修正対応の方が多く時間を取られることは認識した方がいいです。
僕が過去を振り返ると、数々の修羅場が思い出され、蕁麻疹が出そうです。
最長60時間、睡眠なしで連続で開発したことがありますが、納期に間に合わせるのに必死なのと、睡眠不足から身体の震えが止まらなかったです。
突然死するかと思った。
もうああいうのは二度とやりません。
見積もりを出すのが難しい
見積もりを出すのはホントに難しいです。
なぜなら大抵の案件に関し、最初の要求の範囲内で仕事が終わることがないから。
エンジニア的には最初の仕様書の段階で、全部いろんな機能とか表示を決定しておいてほしいって思いますが、実際に出来上がったものを見てあれこれ言ってくるのが世の中の常です。
それを認識した上で、変更があること前提で柔軟に開発しておくしかありません。
最初の見積もりで1カ月丸々かかるから、50万円くらいで見積もろう、でも必ず追加要望や変更が発生するから、80万円と返答します。

高い!!!
そうですか…
この案件を逃したら、生活困るなーと思っている僕は仕方なく45万円で受けることとなるのです。
…安くなってる。

ページで共通なパーツを増やしていいから

今、相見積もりをx社とっている
などと好き勝手言われ、こちらの希望額では受注できないことが多いのです。
しかも、1カ月で終わらない作業量になって、1カ月半かかるとかね。
スタートアップの場合は、開発中にサービスの方向性を色々と変えていくというのが定理です。
正確な見積もりを出せるはずはないんですよね。発注側もただの勘です。
胃が痛くなってきた…
お客さんとの交渉が難しい
お客さんとの交渉って難しくないですか!?
こっちはただのフリーランス、この案件を逃したら生活が苦しくなるかもしれない、そんな状況もあり、分が悪いことが多いです。
特にフリーランスとして駆け出しの頃なんて、案件を逃したくないですもんね。
中には足元を見たような態度の人もいます。こき使う人も多いです。
取引先を自分で選べるようになるといいですよね。
幸せな受託開発のために
トータルで5年以上フリーランスをやってきて、こんなふうにしたらいいのではないかというものを列挙します。
一人で仕事をしない、抱え込まない
会社員時代は、人間関係もあれこれと悩まなくてよさそうだし、一匹狼のごとく一人で仕事をすることにやたら憧れていましたが、受託開発を続ける以上、一人で開発するのはしんどいっす。
お互いの能力を補えるような、体調不良や案件が立て込んだ時には仕事を手伝ってもらえるように複数名の開発チームを作ることをおすすめします。
トラブルの時も一人で悩むよりも、何人かで考えたほうが解決の糸口を見つけやすいし、ストレスを溜め込みにくいです。
チーム作りがうまくいけば、やがて法人化しましょうね。受注単価も上げていきやすいです。
クライアント先に出向、常駐して仕事をする
通勤があったり、出勤時間が決められていると何のためのフリーランスかと思われがちですが、クライアントに自分の開発状況を常に見てもらえるし、意思疎通を図りやすいです。
登録型の人材エージェントを通していれば、クライアントに報酬の交渉や勤務時間帯の交渉を行ってくれます。
高額報酬を提示している案件があったりしますが、ソーシャルゲームの開発など報酬はかなりいいものの、めちゃくちゃに忙しかったりする場合もあるので要注意です。経験あります。
個人でサービスを開発して売上を立てる
個人で開発したサービスに関し、ある程度の売上が立つまで受託開発と両立しながらという人も多いですよね。個人だけでなく、法人も同じか。
ぐれぐれも受託開発だけで手が回らなくなっているということがないようにしましょう。
今回の記事は以上です。
僕は色々と考えたんですが、育児と仕事の両立のために受託開発はやめて、今は自分のWebサービスやブログの更新作業に注力しています。