光コラボの登場や新しい通信事業者の参入などにより、光回線の種類が増えてきました。
そして各サービスがお得なキャンペーンや低価格、回線速度、通信品質などを競うようになってきています。
それに伴って、これまで使っていたフレッツ光を解約して光コラボに転用、または他の光回線と新たに契約したい人も増えています。
ところが、フレッツ光の解約には違約金などのコストや新たな工事などが発生することもあるので、ためらうこともあるでしょう。
そこで、この記事ではフレッツ光の解約方法と、解約金や工事が不要で済むお得な解約方法、光コラボへの転用方法などについてお伝えします。
フレッツ光の解約方法4ステップ
フレッツ光の解約方法は、以下の4ステップです。
- 次の利用回線に申し込み
- プロバイダを解約
- フレッツ光に解約を申し込む
- 機材を返却する
この順番通りでないと、インターネットに接続できない時期や余計な支出が発生することがあるの!
正しい方法で解約しないと損しちゃうから、要チェックだね
次に利用する回線に申し込む
フレッツ光を解約する前に最初にすべきことは、次に利用する回線の申し込みです。
これは、新しい回線の導入には開通工事を行う必要があるためです。
工事には、通常1~2週間の期間が必要で、人気の高いサービスだと半年以上待たされることもあります。
また、NURO光のように工事を2度行う場合もあります。
ただし、光コラボに転用する場合にはフレッツ光と同じ光回線を使うため、工事に関してあまり気にしなくても良いでしょう。
プロバイダの解約をする
次の解約方法として、フレッツ光の解約よりもプロバイダの解約を優先しましょう。
なぜなら、プロバイダによってはインターネット上でしか解約できないことがあるためです。
フレッツ光の解約日に合わせてプロバイダの解約日を指定すると、スムーズに解約できます。
フレッツ光に電話で解約を申し込む
フレッツ光の解約はフレッツ光解約窓口に電話をかけ解約のむねを伝えましょう。
【フレッツ光解約窓口】 【電話番号】 120-116-116
【受付時間】 年末年始を除く年中無休
【営業時間】 9時~17時
土日祝日や昼休みの時間帯などは電話がつながりにくいです。
撤去工事、機材返却
基本的に、引っ越しなどをしなければ撤去工事やそれに伴う費用は必要ありませんが、回線事業者等から撤去工事を求められる場合もあるため確認しましょう。
電話でフレッツ光の解約申し込みが受け付けられると、NTT東日本またはNTT西日本から「着払い返却キット」が郵送されます。
返却キットが届いたヾ(:3ノシヾ)ノ pic.twitter.com/tpdcT5yPXX
— かなみん (@KanaminLive) August 16, 2016
返却キットに同封の説明書の手順に従って、レンタルされた機材を返却しましょう。
NTTの着払いなので、レンタル機器の破損や欠損などがない限り費用は発生しません。
フレッツ光の解約金について
フレッツ光はNTTが運営しているので、住んでいる地域によってNTT東日本もしくはNTT西日本のいずれかの契約となります。
フレッツ光の解約方法に関してはNTT東日本・NTT西日本でほぼ共通していますが、解約金に関しては若干異なります。
フレッツ光東日本の解約時にかかる費用
にねん割
最大2年間にわたって月額料金が700円安くなる「にねん割」です。
フレッツ光東日本で多くの人が利用している、にねん割は2年単位で自動更新される契約です。
利用開始日から24か月が利用期間となり、24か月目(満了月)の翌月に当たる25か月(更新月)以外に解約すると、戸建て向けサービスで9,500円、集合住宅向けサービスで1,500円の解約金が必要です。
初期工事費用残債分
フレッツ光の光回線を自宅に引き込むための工事費は最大で30回分割で支払うことが可能ですが、その初期工事費用を支払い終える前にフレッツ光を解約すると、初期工事費用残債分を一括で支払う義務が発生します。
フレッツ光の工事費は、戸建てで屋内配線の工程がある場合でも19,800円で、auひかりなどと比較すると安いですが、一括で払うとなると厳しいこともあるので、注意が必要です。
【工事費内訳】
基本工事費 | 4,950円 |
---|---|
交換機等工事費 | 1,100円 |
屋内配線工事費
(屋内工事なしの場合は0円) |
戸建てタイプ:11,440円
集合住宅タイプ:8,140円 |
回線終端装置工事費 | 2,310円 |
合計 | 19,800円〜16,500円 |
初回3,300円
2回目以降550円×30回
フレッツ光西日本の解約時にかかる費用
光もっと2割
同じフレッツ光でも、東日本と西日本で解約金に違いがあるから注意が必要です。
フレッツ光西日本では、2018年4月30日に「光もっと2割」の新規受付が終了したことに伴い、「光はじめ割」が登場しています。
「光もっと2割」を解約した場合、契約期間や利用年数により最大で33,000円の解約金が必要でしたが、光はじめ割ではタイプにより一律の解約金が必要です。
また、初期費用工事費残債の支払いが必要な場合があります。
光はじめ割は、フレッツ光を2年未満しか利用していないユーザーに適用される、西日本フレッツ光が提供するお得な割引サービスです。
しかし、割引開始をした料金月から23か月目の末日までに西日本フレッツ光を解約すると、ファミリータイプで11,000円、マンションタイプで7,700円の解約金が発生します。
初期工事費用残債分
フレッツ光西日本の初期工事費用残債分は、フレッツ東日本の場合とほぼ同様です。
ただし、フレッツ西日本では集合住宅向けの契約でひかり配線方式やVDSL方式ではなく「LAN方式」で契約している場合、屋内配線工事が不要なため工事費が8,360円のみとなっています。
プロバイダの解約金
プロバイダと解約する場合、そのプロバイダに解約金を支払う義務が発生する場合があります。
主要なプロバイダの解約金は以下のとおりですが、契約条件等により解約金は異なることがあります。
プロバイダ名 | 契約期間 | 解約金 |
---|---|---|
@nifty | 2年 | 3,300円 |
BIGLOBE | 2年 | 5,500円 |
So-net | 2年 | 3,300円 |
ASAHIネット | 1年 | 2,200円 |
Yahoo!BB | 2年 | 5,500円 |
楽天ブロードバンド | 1年 | 9,500円 |
OCN | 2年 | 5,500円 |
フレッツ光の解約金を0円にする4つの方法
フレッツ光には解約金や工事費がかかってしまいますが、解約方法によっては解約金を0円にすることも可能です。
以前から知られている方法や、最近になって始まった方法もあるので、自分にとってお得な解約方法を選びましょう。
解約月に解約する
フレッツ光の公式Webサイトにも書かれていて、多くの人が以前から行っているのが、解約月にフレッツ光を解約する方法です。
フレッツ光の契約期間は通常2年なので、そのタイミングに合わせて解約できるのであれば、確実に違約金を0円にできる方法です。
フレッツ光の更新月解約方法
フレッツ光の更新月は、契約期間満了月に当たる月の翌月ですが、2年近く前の何月何日にフレッツ光と契約したかなど、覚えていないのが普通です。
そこで、NTT東日本であれば「フレッツ光メンバーズクラブ」、NTT西日本であれば「CLUB NTT-West」にログインし、契約サービスの確認ページを閲覧すると満了月などがわかります。
Webサイトではわかりにくい場合や、パスワードを忘れた場合には「フレッツ光NTTコールセンター」で確認することも可能です。
特典のある他社回線に乗り換える
解約月以外でも、キャッシュバック特典のある他社回線に乗り換えることで、解約金を0円にできることがあります。
それらの特典は、回線事業者だけでなく代理店独自のものもあり、キャッシュバック金額や適用条件も様々あるので、いろいろ探してみましょう。
代表的な特典は以下のとおりです。
光回線名 | 特典例 |
---|---|
>>auひかり(So-net) | キャッシュバック 70,000円 |
>>ドコモ光 | キャッシュバック 5,500円〜 +dポイント2,000円pt |
NURO光 | キャッシュバック 45,000円 |
光コラボに転用する
フレッツ光から光コラボに転用すると、NTTのフレッツ光をそのまま使うので、工事費が必要ありません。
プロバイダを変更しなければプロバイダからの違約金も必要ないため、事務手数料3,300円(税込)のみの支払いですむ場合があります。
光コラボにすると、これまで別々だったプロバイダとの契約とフレッツ光との契約がセットになり、窓口が一つになるので問い合わせや確認が便利になります。
移転手続きをする
もし、NTT東日本からNTT東日本のエリア、もしくはNTT西日本からNTT西日本のエリアに引っ越しする場合は、フレッツ光の移転手続きが可能です。
移転手続きを行うと、初期工事費用が安くなる、「お客さまID」を継続して利用できるなどのメリットがあります。
ただし、NTT東日本エリアからNTT西日本エリアへの引っ越し、またはその逆の場合は移転手続きができないため、通常の解約方法となります。
フレッツ光提供エリアからフレッツ光提供エリアに引越しをした場合は、解約金が免除されます。
光コラボへの転用が一番おすすめ!
フレッツ光を解約して他の回線にする場合、一番おすすめなのは、光コラボへの転用です。
光コラボは、フレッツ光と全く同じNTTの光回線を使うため、回線の速度や安定性はそのままで、新たな工事も必要ありませんし、転用代金も安いです。
さらに、コラボレーション事業者からのサービスが上乗せされるので、フレッツ光よりも料金面でお得になったり、独自のサービスが適用されたりすることもあります。
転用代金3,300円(税込)のみで変更可能なのでおすすめ
フレッツ光から光コラボに転用する場合、解約金や初期工事費用残債分の支払いなどは発生せず、転用代金は事務手数料の3,300円(税込)のみで変更可能です。
しかも、複雑な手続きや新規工事なども必要なく、スムーズに進むので、おすすめです。
ただし、プロバイダの違約金や、追加工事費などが発生する可能性があります。
フレッツ光の解約後におすすめの光回線
光コラボ以外にも、高速通信が利用できるNURO光や独自の回線でエリア拡大中のauひかり、その他にもエリア限定の光回線など、フレッツ光を解約した後でも多くのおすすめ光回線があります。
一番コストが安いのは光コラボへの転用ですが月額料金やキャンペーン、通信環境などでお得になる場合もあります。
家族で使うなら光回線がおすすめ
家族で使う場合、基本的に無制限で多くの端末が接続できる光回線がおすすめです。
それらのうち、月額料金がお得で回線の品質も良く、高性能な無線Wi-Fiルーターのレンタルが可能な光回線は以下のものです。
光コラボ | ドコモ光 ソフトバンク光 So-net光 ビッグローブ光 |
---|---|
独自回線 | auひかり NURO光 |
エリア限定 | コミュファ光(東海) eo光(関西) BBIQ(九州) |
まとめ
フレッツ光の解約方法は、4つのステップで簡単にできます。
- 次の利用回線に申し込み
- プロバイダを解約し
- フレッツ光に電話で解約を申し込み
- 機材を返却する
フレッツ光の解約金が発生する場合がありますが、解約方法によっては解約金を0円にすることも可能です。
解約金を0円にしながら、手続きも少なくフレッツ光よりもお得になる解約方法として、光コラボへの転用がおすすめです。