2016年4月より、電力が自由化され、多数ある電力業者から安い電力を選べるようになりました。
NURO光を手がけるSo-netも「NUROでんき」という電力サービスを開始しました。
今回の記事では、NUROでんきと既存の電力会社と比較しながら、おすすめできるサービスか解説していきます!
受け取り方法も簡単です。実際にキャッシュバックを申請してみたので、注意点などを以下の記事にまとめました。NURO光に少しでもお得に申し込みたい人は参考にして下さい。

目次
NUROでんきとNURO光のセット利用はお得!?
2019年10月より始まったサービスのNUROでんきは、NURO光のオプションサービスとして契約することができます。
NURO でんきの提供エリアは、北海道、関東、東海、関西、九州エリア(一部を除く)となっています。
電気代が安くなる可能性アリ
NUROでんきは「NURO光」とセットで申し込めるサービスです。
NURO光は下り最大2Gps 、上り最大1Gpsで高速通信が可能です。
僕自身実際に5年半使っていますが、有線LANで900Mbps前後、Wi-Fiでも300Mbps台が出ています。


NURO光ユーザーがNUROでんきをセット割とすることで、NURO光の月額料金が501円(税込)安くなる上に、電気料金自体も安くなる可能性が高くなります。
関西電力を例にすると、2人家族で286kWh/月を使用したとして、NUROでんきのほうが年間2,600円安くなります。
5人家族で370kWh/月を使用したとすると、NUROでんきのほうが年間5,500円安くなります。
電気代の計算は、次のようになされています。(ちょっとだけ複雑ですが…)
基本料金 + 電力量料金(電力量料金単価 × 月の電気使用量)
± 燃料費調整額(燃料費調整単価 × 月の電気使用量)
+ 再生可能エネルギー促進賦課金(再生可能エネルギー促進賦課金単価 × 月の使用量)
燃料費調整額と再生可能エネルギー促進賦課金は、どの電気小売業者も同じですが、基本料金と
電力量料金単価が業者によって異なります。
NURO光とセットで月額501円がずっと割引
NURO光とセットでNUROでんきを申し込むと、NURO光の利用料からずっと501円が差し引かれます。
電気をあまり使わない人にとっては、電気代にあまり差は出ませんが、NURO光の月額料金が安くなる点は大きなメリットです。
関東地方の例では、東京電力よりもNUROでんきが安くなる電力は、121kWh~400kWhです。
1人〜4人暮らしの平均的な月間電力量です。
この範囲内で電力を多く利用する家庭ほど電気代はお得になります。
400kWh以上は東京電力とNUROでんきの1kWhあたりの電力量料金は同じ金額(30.57円)となります。
今までの電力会社と同じ品質で提供してくれるから安心
今まで利用していた電力会社から変更して、
電気の品質に問題がないの?
といった疑問を抱くと思いますが、電気が家庭にくるまでは、配電網をそのまま利用するので、電気の品質は従来と変わりがありません。
発電所で電気をおこし、送配電線から変電所、送配電線を通して近くの送電線まで送られてきます。
そこまでは、従来の電気の仕組みと同じですが、電柱から電線をつないで一般家庭や店舗などに送られるまでを小売業者が担当します。
配電網は小売り自由化後も電力ネットワークの安定のために地域の電力会社でないと受け持つことができません。
停電や災害時の復旧は地域の電力会社が行うので、電力小売り自由化になっても安心して小売業者を選ぶことができます。
参考までに、各エリアの電力送配電網と小売電気事業者の関係を表にまとめます。
NUROでんき 対応エリア |
電力送配電網 | 小売電気事業者 |
---|---|---|
北海道 | 北海道電力 | 大阪ガス |
関東 | 東京電力 | CDエナジーダイレクト ※中部電力ミライズと大阪ガスとが50%ずつ出資した会社 |
東海 | 中部電力 | 大阪ガス |
関西 | 関西電力 | 大阪ガス |
九州 | 九州電力 | 大阪ガス |
【4ステップ】自宅でかんたん申し込み
NURO光を申し込むときに、オプションでNUROでんきを申し込めます。
今までの電力会社を解約をする必要はなく、NUROでんきへWebで申し込み手続きをして、必要書類を送付するだけで簡単に変更できます。
NUROでんきでは手数料は一切取っておらず、解約時も手数料は必要ありません。
自宅の電気メーターが「スマートメーター」なら工事をする必要がありませんが、スマートメーターでない場合には工事が必要です。
スマートメーターとは、電力使用量をデジタル計測する電力メーターのことです。
スマートメーターに切り替わっていると、定期的にデータを遠隔地に送信できるため、検針員は必要ありません。
電力会社では順次スマートメーターに切り替えているので、従来のアナログ電力メーターがついている家庭もあります。
申し込みページにアクセス(45,000円キャッシュバックがお得)
「NURO光の公式サイト」にアクセスします。
NURO光は、2023年12月現在キャッシュバックを実施しています↓
NURO光の対応エリアか確認
NURO光の公式サイトにアクセス後、「新規お申し込み・エリア確認」欄をクリックします。
以下の参考画像はPCでアクセスした場合ですが、スマホでも同様の手順となります。

【出典】NURO光公式サイト
郵便番号を入力後に「住所を検索する」ボタンをクリックします。
「住所を選択してください」から該当する住所を選択します。
「住戸タイプを選択」から「アパート・マンション」か、「戸建て住宅」かを選択します。
NURO光の提供エリアを確認することが可能です。
※ 住宅タイプがマンションタイプの場合は以下の手順となります。
「アパート・マンション」を選択した場合は、建物名の候補一覧が表示されます。
「提供状況を確認する」ボタンをクリックして、提供エリアかどうかを確認することができます。
「提供エリアを確認する」ボタンをクリックした後の画面を少しスクロールすると、以下のような画面が表示されNURO光の提供状況が確認できます。
オプションサービスの「NUROでんき」にチェック
NUROでんきの書類に必要事項を記載して送付
NURO光開通後、2~3週間でNUROでんきを利用可能
NURO光が開通してから約2~3週間でNUROでんきを利用できるようになります。
NURO光を既に利用している場合
NURO光を既に利用している場合で、NUROでんきを申し込むには、So-netマイページから申し込むことができます。
NUROでんきもセットにすると毎月701円(税込)割引!
2017年4月1日よりスタートした都市ガス自由化を受けて、So-netは2020年10月1日にNUROガスの提供を開始しました。
NUROガスとセットで毎月NURO光の月額料金が200円(税込)割引となります。
NUROガスとNUROひかりのセット割は併用可能なので、両方に加入すると、NURO光から毎月割引される金額が701円(税込)と大きくなります。
NUROガスに関しては、NURO光との同時申し込みが必須となりますが、合わせて検討するのも良いかもしれません。
NUROでんきと他社電気会社を比較してみた!
NUROでんきの方がお得になるのは、電気代がどのくらいかかったときかを具体的にみるために、他の電気小売業者と比較をしてみましょう。
「東京電力」や「関西電力」と比較
NUROでんきは、関東地方では株式会社CDダイレクト、関西地方は大阪ガスが提供している電気小売電気事業者です。
従来からある電力会社は、関東地方では地元の東京電力エナジーパートナー、関西地方では地元の関西電力です。
東京電力と関西電力では料金表の区分が異なるので、表を分けて比較しみます。
NUROでんきと東京電力
電力量 | NUROでんき | 東京電力 エナジーパートナー (従量電灯B) |
|
---|---|---|---|
基本料金 | 10A | 767.66円 | 286円 |
15A | 901.49円 | 429円 | |
20A | 1,035.32円 | 572円 | |
30A | 1,302.98円 | 858円 | |
40A | 1,570.04円 | 1,144円 | |
50A | 1,838.30円 | 1,430円 | |
60A | 2,105.96円 | 1,716円 | |
電力量料金 (1kWhにつき) |
120kWh未満 | 19.78円/kWh | 19.88円/kWh |
120kWh以上 300kWh未満 |
25.79円/kWh | 26.48円/kWh | |
300kWh以上 400kWh未満 |
30.57円/kWh | ||
400kWh以上 | 30.57円/kWh | 30.57円/kWh |
※料金は全て税込表示となります
この表を見ると、基本料金は500円ほど東京電力の方が安いですが、一般家庭がよく利用する120~400kWh帯はNURO光の方が安いです。
NUROでんきと関西電力
電力量 | NUROでんき | 関西電力 | |
---|---|---|---|
最低料金 | ~15kWh | 785円 | 341.02円 |
電力量料金 (1kWhにつき) |
15kWh以上 120kWh未満 |
20.31円 | 20.32円 |
120kWh以上 300kWh未満 |
24.75円 | 25.80円 | |
300kWh以上 360kWh未満 |
29.29円 | ||
360kWh以上 | 29.29円 |
※料金は全て税込表示となります
表を見ると、15kWhまでは関西電力の方が444円安く、15kWh以上はNUROでんきの方が安くなります。
「あしたでんき」や「楽天でんき」と比較
電気の小売業者の「あしたでんき」や「楽天でんき」はNUROでんきと比較すると、どちらがお得な電気小売業者か比較してみましょう。
あしたでんき
「あしたでんき」とは、東京電力のグループ会社であるTRENDE株式会社が提供しています。
「あしたでんき」が利用できるエリアは、東北地方、関東地方、東海地方、関西地方、中国地方、四国地方、九州地方と北海道地方以外すべてのエリアです。
料金は、東京電力が10~60Aまで定めている基本料金が無料で、電気料金の計算方法はシンプルで、すべての電力量の1kWhの値段が26.6円(税込)です。
では、平均の40A・366kWhを使用したときの電気料金を比較してみましょう。
- NUROでんきの電気料金
上記で計算したように、電気料金は関東地方が9,789円、関西地方が8,380円 - あしたでんきの電気料金
電気料金 = 26.6円 / kWh × 366kWh = 9,736円
※料金は全て税込表示となります
NUROでんきと「あしたでんき」を比較すると、平均の家庭の40A・366kWhの電気料金は関東地方だと「あしたでんき」の方が53円(税込)安いですが、関西地方だとNUROでんきの方が1,350円(税込)安い金額です。
楽天でんき
「楽天でんき」は、楽天モバイルのグループ会社の楽天エナジーが提供している新電力です。
提供エリアは日本全国で、全国一律基本料金は0円です。
電気代は、地域の電力会社のエリアごとに異なり、東京電力エリアは26.50円(税込)/kWh、関西電力エリアでは22.50円(税込)/kWhです。
楽天でんきの特徴は、申し込みで2,000ポイント還元、電気料金200円(税込)に1ポイント還元、楽天カードを利用すると100円(税込)につき1ポイントがたまることです。
では、NUROでんきと楽天でんきの平均40A・366kWhのときを比較して、電気料金をみてみましょう。
- NUROでんきの電気料金
上記で計算したように、電気料金は関東地方が9,789円、関西地方が8,380円です。 - 楽天でんきの電気料金
楽天でんきは、基本料金が0円なので、関東地方は26.5円/kWh×366kWh=9,699円で、関西地方は22.5円/kWh×366kWh=8,235円です
※料金は全て税込表示となります
NUROでんきと比較すると、楽天でんきの方が関東地方は9円(税込)、関西地方が145円(税込)安いです。
ただ、楽天でんきは20A以下の申し込みはできません。
一般に、新電力は夜間電力を利用しているオール電化や、電気代が少ない一人暮らしの場合は料金が高くなります。
NUROでんきに申し込む時の注意点
高速インターネットを利用している方にとって、NUROでんきをセットで申し込むとお得になる可能性がありますが、注意するデメリットも知っておきましょう。
対象エリアをチェックしよう
NUROでんきは、対象エリアが限られています。
さまざまな場所に引っ越しをする人は、NUROでんきへの申し込みはおすすめできません。
NUROでんき単体では申し込めない点に注意
NUROでんきは、NURO光のオプションとして申し込めます。
NUROでんきのみの申し込みはできませんので注意しましょう。
新規申し込みはNURO光のサイトから申し込みますが、NURO光を利用していてNUROでんきに乗り換える場合はSo-netマイページなどから申し込みます。
【まとめ】NURO光とセットならNUROでんきが一番安い
NURO光とNUROでんきがセットなら500円割引が永年適用されるため、実質的にNUROでんきを使用するのが一番安いという結果になりました。
今回の記事のまとめです。
NURO光やNUROでんきの申し込みの参考になりますと幸いです!