光回線では速度はもちろん重要事項なんですが、月々の支払い料金は安いに越したことはありませんよね。
今回の記事では関西エリアにおいて人気の「eo光」と、今年2018年1月から関西・東海エリアでサービスを開始した、関東で人気の「NURO光」、どちらが安いのか紹介します。
結論から言うと、戸建て住宅ならNURO光の方がeo光よりも安く使えます。
反対に、集合住宅だとeo光の方がNURO光より安価です。
それぞれの光回線でサービス内容が異なるので、人によってどちらが本当にお得なのかは変わってきます。
目次
NURO光とeo光の料金
それでは早速、NURO光とeo光の各種料金を比較しましょう。
契約時にかかる各種費用と月額料金、スマホとのセット割やオプション料金も解説します。
契約にかかる費用
まずNURO光とeo光における、契約にかかる手数料と工事費を表にまとめました。
NURO光 | eo光 | |
---|---|---|
契約手数料 | 3,300円 | 3,300円 |
工事費 | 44,000円 (工事費分割払い30回の同等額を毎月割引) |
戸建て住宅: 29,700円 (eo暮らしスタート割による990円×30回の月額割引で実質0円) 集合住宅: eo暮らしスタート割適用で無料 |
※料金は全て税込表示となります
どちらも契約手数料は3,300円(税込)、さらに工事費も新規契約時の特典割引で無料となります。
ただし、工事費の金額そのものはNURO光(戸建て住宅)の方が高額なので、30カ月以内に解約する場合は、NURO光だとより高額な残債を支払わなければいけなくなることに注意が必要です。
なおeo光は戸建て住宅だと明確に工事費の金額が設定されていますが、集合住宅では金額の設定がありませんでした。
月額料金は、戸建て住宅ならNURO光がお得!
続いて、NURO光とeo光の月額料金を比較しましょう。
NURO光 (戸建て住宅、集合住宅共通) |
eo光 (戸建て住宅、1ギガコース) |
eo光 (集合住宅、VDSL方式の場合) |
|
---|---|---|---|
最大速度 | 下り: 2Gbps 上り: 1Gbps |
下り: 1Gbps 上り: 1Gbps |
下り: 100Mbps 上り: 100Mbps |
月額料金 (1年目) |
2ギガ(3年契約) 5,200円 / 2ギガ(2年契約) 5,700円 | 2,448円 | 2,876円 |
月額料金 (2年目以降) |
5,448円 | 3,876円 |
※料金は全て税込表示となります
eo光は常時開催されている「eo暮らしスタート割」特典により、1年目の月額料金が1,000~2,000円安くなります。
ところがNURO光には、45,000円(2023年6月の金額)の「キャッシュバック特典」があります。
結果的に1年目はNURO光の方が、月額料金の実質支払い総額は安くなります。
戸建て住宅だと、2年目以降の月額料金はeo光よりNURO光の方が231円ほど安くなっています。
つまり、戸建て住宅において、eo光よりもNURO光の方が割安で利用できます。
集合住宅の場合は、2年目以降もNURO光よりeo光の方が安価です。2年目に5カ月以上利用を続ければ、NURO光のキャッシュバック分が相殺され、やがてeo光の方が安くなります。
集合住宅でどちらを選ぶか迷っている場合に注意したいのは、それぞれの通信速度の違いです。
通信速度はカタログスペック上、
となります。
NURO光とeo光の速度に関する比較は以下の記事にまとめました。
速度を最重視するなら、集合住宅でもNURO光を選ぶのがおすすめです。
eo光を集合住宅で契約する場合、建物によっては上下100MbpsのVDSL方式ではなく、上下1Gbpsに対応する1ギガコースも選べます。
しかし、eo光の1ギガコースはマンションの規模ごとに料金が異なるので、注意が必要です。もしかしたらNURO光より高くなってしまうかもしれないので、問い合わせして確認しなければいけません。
さらにNURO光は下り最大2Gbps対応なので、eo光の1ギガコースではNURO光に速度面で勝つというのは難しい勝負となるでしょう。
無線LAN機能(Wi-Fi)を利用するのに料金はかかる?
NURO光は、月額料金にONUの無線LAN機能の利用料金が含まれています。
つまり無線LANは、NURO光を契約すれば誰でも無料で使えます。
eo光は、Wi-Fi接続ができる多機能ルーターを月額106円(税込)で提供しています。
自分でルーターを持っていない場合は、毎月106円(税込)を支払わなければWi-Fiを使えないので注意しましょう。
【セット割引】NURO光はソフトバンク携帯、eo光はau携帯がお得に!
【NURO光】SoftBank端末との「おうち割 光セット」で毎月最大1,100円割引

【出典】NURO光
NURO光では、ソフトバンクのスマートフォンやタブレット、携帯電話最大10回線を永年毎月最大1,100円割引で使えます。
なお、NURO光のソフトバンクスマホ割引を受けるには、月額330円〜550円(税込)の「NURO光でんわ」、eo光のauスマホ割引には月額315円(税込)の「eo光電話」のセット契約が必須です。
【eo光】au端末との「auスマートバリュー」で毎月最大2,200円割引
【出典】eo光公式サイト
eo光では「auスマートバリュー」によりauのスマートフォンや携帯電話、タブレット最大10回線を2年間毎月最大2,200円割引、3年目以降は毎月最大1,100円割引にできます。
ソフトバンクユーザーならNURO光、auユーザーならeo光を契約すれば、スマホ代を節約できるのでよりお得です!
オプションサービス
NURO光とeo光、それぞれの主なオプションサービスの月額料金を比較します。
NURO光 | eo光 | |
---|---|---|
セキュリティソフト | 特典で無料(カスペルスキー) | 月額275円、ネットと同時申し込みで12ヵ月無料(マカフィー、メールウイルスチェック、リモートサポートのセット) |
光電話 | 月額550円: 北海道・関東 月額330円: 東海・関西・中国・九州 |
基本料金0円
eo光電話アダプター利用料: 314円(無線ルーター機能同時利用時420円) |
設定サポート(初回) | 特典により無料 | 特典により無料 |
光テレビサービス | 関西エリアは対象外 | ネット利用者は1,886~4,730円、チューナー利用料1,100円~3,368円 |
※料金は全て税込表示となります
NURO光はセキュリティソフトの料金が無料で、光電話はeo光より若干割高となっています。
NURO光では80以上の専門チャンネルや地デジ、BSを楽しめる「ひかりTV for NURO」が2018年春より開始しています。
ひかりTV for NUROの対応エリアは、関東・東海・関西のみ(北海道・九州および、東海・関西の一部地域は対象外)となっています。
【出典】NURO光公式サイト
ひかりTV for NUROはチューナーが利用料込み・2年契約で月額2,200~3,300円(税込)でレンタルできます。
ひかりTV for NUROで41の専門チャンネルを楽しめる「テレビおすすめプラン」はチューナー台込みで月額2,200円(税込)、eo光で同程度の料金だと選べるのは1,886~3,866円(税込)で4つの専門チャンネルを楽しめるプランなので、安くたくさんの専門チャンネルを見られるのはNURO光です。
将来的に関西エリアでひかりTV for NUROのサービスが開始された場合は、eo光よりもお得にたくさんのチャンネルを楽しめるので、期待したいですね。
NURO光の特徴
まずはNURO光の特徴を簡単に紹介します。
NURO光のメリット- 【特典】戸建て: 45,000円、マンション: 25,000円キャッシュバック ※2023年6月時点で実施されている金額
- 【特典】回線工事費44,000円が実質無料
- 下り最大2Gbps / 上り最大1Gbps ※一部エリアでは6Gbps・10Gbps・20Gbpsプランあり
- 戸建て: 月額2ギガ(3年契約) 5,200円 / 2ギガ(2年契約) 5,700円でWi-Fiも使える
- 戸建て2年プランは月額550円のセキュリティソフト「カスペルスキー」がずっと無料(3年プランは有料) ※戸建てタイプのみ
- SoftBankのおうち割対象 ※毎月最大1,100円 最大10端末まで
- 開通までモバイルWi-Fiレンタル可能 ※特別価格、無制限プランあり
- 【NURO光 でんわ】月額基本料金が北海道・関東550円 / 東海・関西・中国・九州 330円 ※NTT一般加入電話番号を持っている場合、電話番号、電話機もそのまま利用可能
- Amazon Fire TV Stickプレゼント ※ひかりTV2ねん割申し込み時
- 【セット割引】NUROガスとセットで月額200円割引、 NUROでんきとセットで月額501円割引
- 2020年 ネット回線満足度ランキング 関東光回線 第1位 → 詳しく見る ※価格.com
※料金は全て税込表示となります
【NURO光公式】45,000円キャッシュバック特典
2023年6月現在、NURO光では45,000円という高額なキャッシュバック特典を実施中です。
ここまで高額なキャッシュバックをサービス提供会社が実施しているのはかなり珍しいです。
もしも他社のネットサービスを解約する際、違約金の支払いにあてることができますね。
僕自身、2回もキャッシュバック特典を受け取っているので、安心して利用できることは確認済みです。
しかも、光電話サービスや、TVサービスなどのオプション加入なしで利用できる特典だということが嬉しいところです。
特典で開通工事費が実質無料

開通工事費44,000円(税込)という費用は、特典で実質無料となっています。
月額利用料2ギガ(3年契約) 5,200円 / 2ギガ(2年契約) 5,700円(税込)の「NURO光 G2V」プランは2年間の使用が前提で、工事費用は毎月分割払い、その金額は特典で無料となります。
2年間経たずに解約する場合は、工事費残額を全額支払う必要があるのと、違約金10,450円(税込)が発生するので注意が必要です。
NTTの回線を利用しているので通信が安定している

イメージ写真
NURO光は、NTT東日本の光ファイバー設備(ダークファイバー)を利用しています。
ダークファイバーというのは、通信事業者が敷設している光回線のうち、未使用の状態となっている回線のことです。
やはり、NTTの回線なので安定している印象がありますね。
SoftBank端末は「おうち割」で毎月最大1,100円割引

【出典】NURO光公式サイト
SoftBank端末を利用している人は、「おうち割光セット」で毎月最大1,100円ずっと割引となります。
SoftBankのスマホを利用している人はさらに、SoftBank携帯電話との通話が24時間無料になる「ホワイトコール24」に申し込むことができます。
NURO光の対応エリアで、SoftBank端末を使用しているのであれば、光回線はNURO光に申し込むのが安く使えていいですよね!
eo光の特徴
【出典】eo光ネット
続いて、eo光の特徴をまとめます。
eo光はセットサービスや割引が充実しているので、関西地方にこれからも長く住み続ける人にとって頼りになる光回線です。
eo光は関西地方で展開されている
eo光は関西電力グループの株式会社ケイ・オプティコムが手がける光回線です。格安SIMの「mineo」もケイ・オプティコムが展開しているので、名前を聞いたことがあるかもしれません。
フレッツ光やauひかりと違い、eo光は関西でのみ展開されています。対応エリアは以下となります(一部エリアを除く)。
eo光はプロバイダがセットになった光回線サービス
eo光は、光回線とプロバイダがセットになった光回線サービスです。NURO光と同様ですね。
別途プロバイダを契約する必要がないので、支払いが回線とプロバイダで分かれたり、インターネットに関する問い合わせ先が複雑化したりすることもありません。
光電話やテレビサービスをセットで契約可能

【出典】eo光公式サイト
eo光ではインターネットだけでなく、光電話や光テレビサービスもセット契約できます。
ネット、テレビ(地デジ+BS+CS31チャンネル)、電話を戸建住宅でまとめて契約するなら1年間は月額4,978円(税抜)、2年目からは月額8,239円(税抜)となります。
正直2年目から結構高いので、テレビサービスのセットはあまりオススメできないですね...
auスマートバリューでauのスマホ代が割引に!

【出典】eo光公式サイト
eo光はauのセット割「auスマートバリュー」に対応していて、家族も含めてau回線最大10回線までに2年間毎月最大2,000円(税抜)、3年目以降は最大月額1,000円(税抜)の割引を適用できます。
NURO光はソフトバンクスマホ最大10回線に毎月最大1,000円(税抜)の割引を適用できるしくみで、始めの2年間の割引額についてはeo光の方が大きいです。
なお、eo光でauスマートバリューを適用するためには、ネットに加えて月額286円(税抜)の光電話サービスの契約が必要です。
電気とのセット割引も

【出典】eo光公式サイト
eo光には、電気とのセット割があります。
「eo電気」とeo光ネットを同時に申し込めばもれなく1年間500円の割引を適用し、ネット料金を抑えられます。
電気をこれから契約する際は、eo電気を選びつつeo光ネットを同時に申し込み、割引を受けるのがオススメとなりますね。
初期設定サポートが全て無料
eo光では、初期設定サポートが全て無料になります。
以上3つの初期設定サポートをすべて無料で利用できるので、インターネット設定が苦手でもeo光なら安心です。
まとめ
eo光では、1年目の月額料金が特典でとても安くなります。
しかし、NURO光には45,000円(2023年6月現在の金額)という高額なキャッシュバック特典があるので、戸建て住宅ならNURO光の方が結果的に割安になります。
集合住宅だとNURO光のキャッシュバックを考慮してもVDSL方式のeo光の方が安価ですが、代わりに速度が最大100Mbpsで低速です。
集合住宅のeo光には上下1Gbps対応の1ギガコースも存在しますが、対応する建物は限られます。
さらに、eo光の1ギガコースの場合は建物ごとに料金も異なるので、場合によってはNURO光より高くなる可能性もあることに注意しましょう。