NURO光はIPv6方式でのインターネット接続に標準で対応しています。
他社の光回線の場合IPv6に対応しておらず、IPv4でしか通信できない場合もありますが、NURO光なら問題なくIPv6で高速通信をすることが可能です。
この記事では、NURO光におけるIPv6の対応状況やIPv6のメリット・デメリットについてなるべくわかりやすく解説します。

目次
NURO光はIPv6に対応している
NURO光はIPv6に対応している光回線サービスとなります。
フレッツ光など他社光回線の一部プロバイダではIPv6にまだ非対応なケースも見受けられますが、NURO光なら既に対応済みなので心配は無用です。
IPv4(動的)に加えてIPv6(動的)でのネットサービス利用が可能となるIPv4/v6デュアル方式※のご提供となります。IPv4アドレスはもとよりIPv6アドレスに対応したインターネット接続サービスをご利用いただけるようになります。
通信局のソフトウエアを順次バージョンアップの上、ご提供となります。通信局のバージョンアップ後は、IPv6対応機器をご利用のすべてのNURO光のお客さまがご利用いただけます。
NURO光ではサービスを開始して間もない、2013年10月31日には対応が完了しているようです。
NURO光のIPv6/IPv4対応状況
NURO光はIPv6が自動で利用される設定になっている
他社の光回線でIPv6を利用する場合、あらかじめプロバイダに利用を申し込んだり、自分でIPv6用の設定を行ったりしなければいけないケースもしばしばあります。
しかしNURO光の場合は、Windows・MacともにIPv6利用の際に特別な設定を行う必要はありません。標準でIPv6を使えるようになっています。
IPv6に対応したサイトを閲覧する際はIPv6で接続され、非対応のサイトでは通常通りにIPv4での接続が行われるしくみです。
自分であれこれ設定を行う必要はないので、誰でもすぐにIPv6接続を利用できるのがNURO光のメリットですね。
IPv6で接続できているかどうかは以下のページで確認できます。
IPv6で接続できていれば、以下のように表示されます。
僕が使っているNURO光環境でアクセスしてみました↑
IPv6はIPv4よりも高速通信できる!?
IPv6を使えるNURO光ですが、IPv6というものがそもそも何なのかがピンと来ない人も多いですよね。IPv6はIPの方式のことです。
NURO光でIPv6接続を利用すれば、簡単に説明すると、
と言えます。
100%通常より速くなる保証はありませんが、多くの場合IPv6対応サイトの読み込みならIPv4よりIPv6を使っている時の方が速度は高速になります。
NURO光は下り最大2Gbpsという高速通信に対応している光回線サービスですが、IPv6接続を行えばさらにスピードの上昇が期待できます。
IPv6はIPv4よりもIPアドレスの数に大きな余裕がある
IPv4もIPv6も「インターネットプロトコル」、つまりIPと呼ばれるものの方式です。インターネットを利用する際は、それぞれの機器にIPを設定する必要があります。
IPv4では約43億個のIPアドレスを使えますが、インターネットの利用者が増えた現在ではそれでも足りなくなってきています。
IPv4は利用者が多いため、結果回線も混み合っていて速度が出にくいです。
IPv6は 「約340澗個」という、途方も無い数のIPアドレスを使えます。「澗」という桁はなかなか日常でも聞かないですよね。
僕は小学校の時に「命数法」を「一」から「無量大数」まで覚えましたw一(いち)、十(じゅう)、百(ひゃく)、千(せん)、万(まん)、億(おく)、兆(ちょう)、京(けい)、垓(がい)、?(じょ)/秭(し)、穰(じょう)、溝(こう)、澗(かん)、正(せい)、載(さい)、極(ごく)、恒河沙(ごうがしゃ)、阿僧祇(あそうぎ)、那由多(なゆた)、不可思議(ふかしぎ)、無量大数(むりょうだいすう)「澗」はとてつもない数字ですね…w
IPv6ならIPアドレスの数にとても余裕があるので、たくさんの機器にIPアドレスを割り振ってもまだまだ余裕があるため速度も出やすいのです。
ここまで聞いても、あまりピンと来ないかもしれません。道路に例えるのが一番わかりやすいので、道路を例に説明します。
IPv4
IPv4は、これまで長い間使われてきたIPで、現在は利用者が多いため渋滞している夏休みの道路のようなものです。
IPv6
IPv6は混雑に伴い開発された新しい道路のようなものです。道が非常に広くて混み合わないため、スイスイ移動できます。
IPv4よりも速度が改善される可能性が高いIPv6を使える環境にいるなら、使わない手はありません。
【IPv6のメリット】高速通信できる可能性が高くなる
IPv6を利用するメリットは、やはり高速な通信速度が出やすくなることでしょう。
インターネットの通信速度が変化する理由は様々であるため100%速度が改善されるとは限りませんが、IPv4からIPv6に切り替えれば速度が改善されるケースはしばしばあります。
他には地味なメリットですが、ルーターの負荷が軽減されることも挙げられますね。
効率的にデータを送信できるので、ルーターに負荷がかかって調子が悪くなる事態を抑えられます。
【IPv6のデメリット】IPv4のみ対応するサービスを利用する場合
IPv6のデメリットは、IPv4にしか対応していないサービスでは利用できないことでしょう。
NURO光の場合IPv6に非対応のサービスへは自動でIPv4接続が行われる仕様となっています。
しかし、他社の場合はサイトが閲覧できず手動でIPv4に切り替えなければいけない場合もあります。
現時点ではまだまだ普及が進んでいないため、IPv6を活かせない場面もあります。
v6プラスとの違いは!?NURO光はv6プラスではない
各社光回線サービスを調べていると「v6プラス」に対応しているかどうかという説明を見かけることがあるでしょう。
v6プラスはNTT東西のフレッツ網で提供されるインターネット接続サービスとなります。「NTTフレッツ光」や「光コラボ」に関係します。
NURO光とv6プラスは関係ないと考えて問題ないでしょう。なお、v6プラスに対応した光回線以上に高速通信できる傾向にあるのがNURO光となります。
実際、速度面を優先すると、2023年現在はNURO光かauひかりに辿りつくと言えます。
参考までにv6プラスの情報も記載します。
v6プラスは日本ネットワークイネイブラー株式会社の登録商標となります。公式サイトを確認すると以下の図と解説が見られます。
【出典】日本ネットワークイネイブラー – v6プラス(IPv6/IPv4インターネットサービス)
「v6プラス」は、NTT東西の次世代ネットワーク(NGN)を利用しインターネット接続を提供するISP事業者が、IPv6及びIPv4の設備を持たずに、インターネット接続をお客さま(エンドユーザ)にご提供いただくためのサービスです。
【出典】日本ネットワークイネイブラー – v6プラス(IPv6/IPv4インターネットサービス)
プロバイダの設備を経由しないことで、通信の混雑を回避できる可能性が高くなるようですね。
NURO光には関係ありませんが、「ドコモ光」といった光コラボ系の光回線を選ぶ際には、v6プラスに対応しているプロバイダを選ぶかどうかがポイントとなるでしょう。
記事のまとめ
今回の記事のまとめです。
NURO光ではIPv6方式でのインターネット接続に対応しており、対応するサイトの閲覧時などは自動でIPv6接続が行われます。
利用料金は無料で、申し込みを行う必要もありません。
通常の通信速度自体が下り最大2Gbps(上りは最大1Gbps)もあり、さらにIPv6方式での通信にも対応しているのがNURO光です。
幸いにも導入できるエリアに住んでいるなら光回線選びの第一候補としてもいいのではないか、NURO光を3回導入している管理人は考えています!