NURO光は固定回線のため、ポケットWiFiなどのモバイル回線のようなデータ容量の規制はなく、複数の端末で通信制限を気にせずインターネット通信できます。
しかし、光回線サービスの中にも帯域制限と呼ばれる方法によって、インターネット速度の制限が行われることがあります。
NURO光でも、P2P(ピア・ツー・ピア)による帯域制限により、インターネットの速度制限がかかる可能性があるため、調査しました。
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[card2 id="5710"]NURO光にはP2Pの利用制限が設けられている
P2Pとは、データやファイルをネットワークに接続された同等の端末同士で直接通信しあえる通信技術です。
NURO光のような光回線サービスは、原則として無制限に利用でき、通信速度の制限はありません。
一部の業者では通信設備の限界や、多くのユーザーが一度に多く利用する時間帯に回線が混雑することを避けるため、データのアップロードを大量にした場合などに、帯域制限を行っています。
帯域制限が行われると、帯域が絞られることにより通信速度が大幅に遅くなってしまう場合があります。
そして、この「一般的な利用」に当てはまらない例として、P2P利用制限が例示されています。
詳細は規約事項に記載されている
NURO光がP2P、つまりサーバーを介さない個人対個人のデータのやり取りに通信制限をかける可能性があるという根拠は、「NURO光コース契約約款」および、「NURO光コース重要事項説明」に明文化されています。
それらの規約を抜粋して紹介します。
契約約款 (第27条)
約款は通常、企業同士の契約の取り決め・ルールなどのことですが、個人が契約する場合でも、記載してあるルールには原則として従わなければなりません。
「NURO光コース契約約款」の第27条3項によると、
当社は、契約者間の利用の公平を確保し、NURO 光コースを円滑に提供するため、動画再生やファイル交換(P2P)アプリケーション等、帯域を継続的かつ大量に占有する通信手順を用いて行われる通信について速度や通信量を制限することがあります。
と記載されています。
契約約款27条の他の項を見ても、帯域制限される可能性があるサービス名や通信容量の数値などは示されていないため、事実上、NURO光で通信©制限が行われる可能性があるのは、現時点でP2Pのみであると考えられます。
重要事項説明 (利用制限について)
続いて、「NURO光コース重要事項説明」のNURO光コースの〈利用制限について〉に、
弊社は、お客さまの利用の公平を確保し、NURO 光コースを円滑に提供するため、動画再生やファイル交換(P2P)アプリケーション等、帯域を継続的かつ大量に占有する通信手順を用いて行われる通信について速度や通信量を制限することがあります。
と、ほぼ同様の内容が記載されています。
重要説明事項には、利用制限がある可能性として「天災、事変その他の非常事態」が例に挙げられていますが、やはりP2Pの利用には注意が必要なようです。
【P2Pの帯域制限期間】NURO光では明確に定められていない
帯域制限が行われると、通信速度が大幅に低下するため、とても不便になります。
また、帯域制限以外にも通信障害などにより速度遅延が発生する可能性もあります。
NURO光では契約約款・重要説明事項のいずれを見ても、「通信の利用を制限することがあります」などと記載されているだけで、帯域制限期間は定められていません。
そこで、参考にNURO光以外の光回線では、どのような帯域制限期間を設けているか見ていきましょう。
【auひかり】3週間アップロード制限がかかる
NURO光以外に帯域制限を行った光回線で、有名なのはOCNが行った帯域制限です。
OCNが行った帯域制限は、アップロードに加えてダウンロードにも速度制限をかけ、大量のデータ通信を繰り返すと契約が強制解除されることもあるなど、やや異例の対処でした。
それに対し、多くのユーザーが利用する光回線で、標準的で明確な帯域制限期間が設けられているのが「auひかり」です。
具体的には、1日に30GB以上のデータを継続的にアップロードした場合、上りデータ通信の最大速度が最大3Mbps程度、つまりメール送信程度なら問題ありませんが、動画や画像の送信は極端に遅くなります。
スマホの速度制限などと異なり、追加の通信容量を購入することによる速度制限の解除はできないので、約3週間が経過するまで待つしかありません。
フレッツ光なども同様に、1日のアップデータの容量が30GBを超えると帯域制限になります。
NURO光ではISPの規制は緩い(非公式)
速度制限の基準や速度制限期間は、公式Webサイトに明示されていないケースが多く、実際にはカスタマーサポート等に問い合わせるか、ネット上の口コミから判断することになります。
NURO光に関しても、上述の契約約款・重要説明事項だけでは具体的には分からないため、非公式ですが、ISP(インターネット・サービス・プロバイダ)規制情報に関するサイトを参考にしました。
ランクA | 非常に緩い規制 |
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ランクB | 緩い規制 |
ランクC | 厳しい上り規制 |
問題外 | 非常に厳しい規制 |
ちなみに、ランクAは該当するISPは現在ではなく、地方のローカルな事業者は規制が非常に緩いとの口コミもありますが、通信速度が低速となる可能性があります。
ランクCには、OCNなどフレッツ光のISPが多く、利用者が多いことから夜間などの混雑時に通信速度が低下することが多いです。
問題外には老舗プロバイダや大手が含まれており、上りだけでなく下りにも厳しい規制が課せられることがあります。
NURO光はISPの中ではまだ新しくサービス提供エリアが北海道・関東・東海・関西・中国・九州(一部地域を除く)となっており、ユーザーがまだ比較的少ないことから規制が緩いと考えられます。
NURO光でP2Pの帯域制限にかかる致命的な原因
NURO光の規制が緩いとはいえP2Pを利用すると、公式Webサイトにもあるように帯域制限にかかる可能性がありますが、PSPの使用自体は違法ではありませんし、帯域制限とは無縁のケースもあります。
例えば、SkypeなどのアプリケーションでもP2Pを採用しており、サーバーを介さずにパソコンやスマホ同士で直接データをやり取りできます。
帯域制限にかかるのは、Skypeのように世界的に普及している一般的なサービスではなく、契約約款にもあるように「帯域を継続的かつ大量に占有する通信手順」、つまり常識では考えられない使い方をしている場合に限られます。
大容量ファイルのアップロードを頻繁に行っている
P2Pを使うと、簡単に動画や音楽などの大容量データを異なるユーザー同士でやり取りすることが可能です。
その一つが、Winny(ウィニー)と呼ばれるファイル共有ソフトで、著作権侵害などで2000年頃に、社会問題にもなりました。
Winnyの動きを見て、多くの光回線業者を中心としたISPでは、P2Pの利用に対する帯域制限を設けるようになりました。
P2Pを利用したファイル共有ソフトでは、Winnyの他にShare、Perfect Darkなどが有名です。
NURO光としても、そのような大容量データを継続的に転送されることにより、他の一般ユーザーが使うことができる帯域が制限されることを防ぐとともに、違法性の高い通信を規制する意味でも、P2Pの使用で帯域制限が課せられているのです。
【まとめ】NURO光でP2P利用制限にかかるのはまれ
NURO光には、契約約款・重要説明事項において、P2Pなどの利用により帯域を占有するような使い方をした場合、帯域制限にかかる可能性があります。
しかし、NURO光において帯域制限にかかるのは、まれだと考えられます。
P2Pなどのファイル共有ソフトを使って大容量のデータを継続的にアップロードするなど、常識外の使い方をせず、一般的な用途で利用している限りはNURO光で帯域制限による速度の低下などの利用制限は、ほとんどないでしょう。