ドコモ光をぷららで利用している人たちの評価や口コミを見ると、
- ドコモ光 × ぷららが携帯より遅い…
- ぷらら放題よりも下りが遅い
- 1メガしか出てない。
といった通信速度の遅さへの言及が多く見られます。
しかしなぜドコモ光 × ぷららは遅いと言われているのでしょうか。
この記事では、ドコモ光 × ぷららの光回線が遅いといわれる原因と、とっておきの解決策について紹介します。
目次
ドコモ光 × ぷららが遅い!考えられる3つの原因
ドコモ光 × ぷららが遅い場合に考えられるのは、
- 接続機器関係
- 通信障害
- 設定方法
といった主に3つの原因が考えられます。
このどれか1つでも問題が生じていると、本来の通信速度でインターネット通信が行えなくなってしまうんですよね。
具体的な原因の事例を挙げておきます。
1. LANケーブルのカテゴリが低い
インターネット通信が遅い原因の1つに、ONUやルーターを繋げるLANケーブルのカテゴリが低いことが挙げられます。
LANケーブルは性能によって、カテゴリが分かれています。
LANケーブル 種類 | CAT5 カテゴリ5 | CAT5e カテゴリ5e | CAT6 カテゴリ6 | CAT6A カテゴリ6A | CAT7 カテゴリ7 | CAT7A カテゴリ7A | CAT8 カテゴリ8 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
最大通信速度 | 100Mbps | 1Gbps | 1Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 10Gbps | 40Gbps |
適合する イーサネット | 10BASAE-T 100BASE-TX | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T | 10BASE-T 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T | 100BASE-TX 1000BASE-T 1000BASE-TX 10GBASE-T 40GBASE-T |
伝送帯域 | 100MHz | 100MHz | 250MHz | 500MHz | 600MHz | 1000MHz | 2000MHz |
ギガタイプの 光回線利用 | 不適 | 適合 | 適合 | オススメ | 多くの市販品が不適 | 多くの市販品が不適 | 多くの市販品が不適 |
例えばLANケーブルのカテゴリが5以下(CAT5)だと、基本的には100Mbps以上の通信速度が得られません。
そのためカテゴリ5e以上のLANケーブルを利用する必要があります。
ONU〜ルーター〜PC の間で、どこか1つでもカテゴリ5以下のLANケーブルを使っているとそれだけで通信速度が落ちてしまうため、最初からカテゴリ5e以上のものを接続することをおすすめします。
2. ぷららやドコモ光で通信障害が発生している
通信速度が遅くなる原因の2つめは、ぷららやドコモ光で通信障害が発生していることです。
通信障害となる要因を具体的に述べると、以下のような事例があります。
- 電線の工事を行っている
- 自然災害などによる断線
実際に上記のようなことが発生することで、通信速度が遅くなるのはもちろん、断線による影響であれば突然インターネット通信ができなくなることがあります。
例えば、
- ルーターやONUなどの接続機器
- パソコンやスマートフォンなど通信端末
などを再起動したり、光コンセントを抜き差ししても通信が回復しない場合は、早々に通信障害が発生していると判断して良いでしょう。
ドコモ光では通信障害発生について以下より確認することが可能です。
またプロバイダ側であるぷららでも通信障害が発生していることもあるため、以下公式サイトより確認してみると良いでしょう。
公式サイトでも通信障害が確認できないときもある
ただし、公式サイトで通信障害が発表されていなくても自宅だけ通信障害になっていることもあります。
というのもごく小規模な地域の通信障害のときは、公式サイトに記載されないんですね。
そのため、
- ルーターやONUを再起動
- 光コンセントを抜き差し
以上を行っても通信状態が改善しないときは、ドコモ光のインフォメーションセンターに相談されることをおすすめします。
発信先 | 電話番号 | 受付時間 |
---|---|---|
ドコモの携帯電話 | 151 | 昼間:午前9時~午後8時 夜間:午後8時〜午前9時 |
ドコモの携帯電話以外 | 0120-800-000 |
3. IPv6設定がなされていない
ドコモ光 × ぷららで通信速度が遅い原因3つめはIPv6通信の設定がなされていないこと。
というのもぷららでは、「ぷららv6エクスプレス」といったIPoE接続方式(IP over Etherne:ネイティブ方式)でISP認証を行わない高速なインターネット通信サービスを提供しています。
2018年3月以降にドコモ光 × ぷららを申し込んだ人は、設定なしでv6エクスプレスを利用することができます。
しかし2018年3月以前に申し込んだ人の場合は順次サービス提供となっており、まだIPv6通信が可能な状況になっていない可能性もあります。
ぷららv6エクスプレスが開通して利用可能になっているかどうかは、ぷららマイページの「利用状況照会」で確認できるので、開通状況をチェックしてみると良いでしょう。
ドコモ光 × ぷららで通信速度を改善する方法
では、具体的にドコモ光 × ぷららの通信速度を改善する方法を紹介します。
IPoE対応ルーターを利用する
通信速度の改善方法としては、IPoE対応ルーターを無料レンタルすることです。
ぷららでは「v6エクスプレス」といったIPv6通信がすぐに利用できるサービスを提供していますが、実はIPv6通信に対応しているルーターでなければサービスが使えないんですね。
基本的には契約の際に、ぷららに申請することでIPoE対応のWi-Fiルーターを無料レンタルすることができます。
以下にドコモ光 × ぷららでルーターをレンタルする手順を載せておきます。
ルーターをレンタルする流れ
- ドコモ光 × ぷららへ申し込んだら「会員登録証」を受け取る。
- PlalaのMypageにログインする。
- 利用状況照会メニューの「IPoEご利用状況」から会員登録証に従って手続きを行う。
- ルーター発送の手続きへ
しかし、ルーターレンタルでも通信速度が改善されない場合、2019年7月1日から利用できるようになったある制度を利用することをおすすめします。
【裏ワザ】事業者変更制度を利用して乗り換える
ドコモ光 × ぷららで通信速度がまったく改善されない場合、「事業者変更制度」を利用して別のプロバイダへ乗り換えてみると良いでしょう。
事業者変更制度を利用して他プロバイダへ移行する
事業者変更制度とは、NTTが提供しているインターネットの設備はそのままで、現在契約している事業者(プロバイダ)だけを変更することができる制度のこと。
メリットとしては
といったことが挙げられます。
ただし、プロバイダが変更となるため
- プロバイダ独自のメールアドレス
- セキュリティソフトなどのオプション
といったサービスの引き継ぎはできません。
それでも事業者変更制度を利用することで、
といった恩恵を受けられることを踏まえると、利用しない手はないでしょう。
※ ドコモ光事業者変更制度については以下記事が詳しいです↓
ただドコモ光プロバイダは2023年6月時点、全24社もあるためどのプロバイダへ移行すれば良いか分かりませんよね。
項目 | タイプAプロバイダ(全18社) | タイプBプロバイダ(全6社) |
---|---|---|
プロバイダ名 | GMOとくとくBB、ドコモnet、ぷらら |
OCN |
戸建て 月額料金 |
5,720円 | 5,940円 |
マンション 月額料金 |
4,400円 | 4,620円 |
※料金は全て税込表示となります
そこで、僕も実際に利用しているドコモ光プロバイダを紹介します。
おすすめなドコモ光のプロバイダは…
ドコモ光でおすすめしたいプロバイダは>>GMOとくとくBBです。
なぜGMOとくとくBBをおすすめするのかとういと、
上記のように、他プロバイダでは実施していない魅力的なサービスを行っているからです。
さらにv6プラスサービスを立ち上げたJPNE(日本ネットワークイネイブラー株式会社)から、
- 2017年度「v6プラス」最優秀パートナー賞
- 2018年度「v6プラス」最優秀パートナー賞
と2年連続で表彰されている、実績のあるプロバイダなのです。

【出典】『2018年度「v6プラス」最優秀パートナー賞』を受賞
日本ネットワークイネイブラー株式会社は、日本でのIPv6アドレス普及を目的に2010年に立ち上がった電気通信事業者です。
そうした事業からの表彰があることを踏まえると、ぷららから移行しても安心できるプロバイダと言えるでしょう。
まとめ
ドコモ光 × ぷららの通信速度が遅くなっている原因と、その解決方法について紹介しました。
特にLANケーブルのカテゴリを改善することで、一気に通信速度が改善されるかもしれません。
また、ルーターやONU端末を再起動したり光コンセントの抜き差しをして改善しなければ、通信障害が疑われます。
もし通信障害が頻繁に起こり、さらに夜間の通信速度も改善されないのであれば思い切って「事業者変更制度」を利用してプロバイダを変更してみるのも良いでしょう。