UQモバイルはキャリアと違う「格安SIM」なので、
- SIMカードの申し込み手続きがよくわからない
- 今使っているスマホもそのまま使えるのだろうか
といった不安もありますよね。
しかし、僕が実際に契約してみたところ、手続きはとてもかんたんでした。
スマホを使い回せるかどうかはすぐに確認できますし、使い回せない場合は新品のスマホをセット購入することもできます。
この記事では僕がUQモバイルを契約した実体験から、契約の流れや注意点を解説します。
目次
UQモバイルでSIM手続きするのは難しい?
UQモバイルはドコモやau、SoftBankといった大手キャリアと違い「格安SIM」と呼ばれるサービスなので、SIMの契約手続きは難しそうに感じるかもしれません。
まずはUQモバイルでSIMの契約をする手順を、5つのステップに分けて紹介します。
- 手持ちのスマホが通信・通話に対応しているか調べる
- 手持ちの端末がSIMロック解除前の場合、SIMロックを解除する
- キャリアから電話番号を引き継ぐ場合は、MNP予約番号を発行する
- SIMやスマホを公式オンラインショップで契約する
- 届いたUQモバイルのSIMをスマホに入れ、初期設定をして利用開始!
上記の5ステップは手持ちのスマホを使い回す場合で、スマホをセットで契約する場合は3~4つめの手順から始めればOKです。
それぞれ詳しく解説していきます!
手持ちの端末がUQモバイル対応機種か調べる
UQモバイルはau回線を使っている格安SIMです。
そのためauのスマホの一部は、SIMロック(他社回線で通信・通話をできないようにするための制限)がかかった状態でもそのまま使えます。
しかし、ドコモやSoftBankといった他社回線でセット購入したスマホは、「SIMロック解除」を行わなければ使えません。
そしてauスマホであっても、実は一部の機種はSIMロックを解除しなければ使えないので注意が必要です。
UQモバイルで使える端末(スマートフォン)は、以下の5つのうちいずれかに該当する機種です。
- 2017年秋以降に発売されたauスマホ(SIMロックあり・解除済み)
- 2015年5月~2017年夏に新発売されたauスマホ(VoLTE対応・SIMロック解除済み)
- 2015年5月よりも前に発売された、auのLTE・4G対応スマホ(SIMロックあり)
- ドコモ、SoftBankなどのSIMロック解除済みLTE・4G対応スマホ(2015年5月以降に発売された機種ならもれなくSIMロックを解除可能)
- LTE・4G対応のSIMフリースマホ
SIMロックがかかったままで使えるのは2015年5月より前か、2017年秋以降にauで新発売されたスマホとなっています。
ドコモやSoftBankのスマホ、あるいはSIMロックを解除しなければ使えないauスマホを使う場合は、SIMロックを解除しておきましょう。
僕はUQモバイルのSIMでドコモのAndroidスマホやSIMフリーiPhoneなどを使っていますが、いずれも問題なく使えています。
なお、上記の条件に当てはまっていても端末を使用できないケースもあるので、注意が必要です。詳しくはこの記事の後半の「注意点」の項目で解説するので、合わせて読んでくださいね。
SIMロック解除(SIMフリー端末は不要)
ドコモ、SoftBankなどの他社製スマホや、auの2015年5月~2017年夏にかけて発売されたスマホは、SIMロックがかかったままだとUQモバイルSIMでの通信・通話ができません。
スマホを使いまわしたい場合は、それぞれのキャリアのオンラインページ、あるいはキャリアショップ、電話といった手段でSIMロックを解除しておきましょう。
オンライン手続きなら手数料は無料ですが、キャリアショップだと3,000円(税抜)の手数料がかかります。
自分で解除するかショップで頼むかで金額が大きく変わるので、ひとまずオンライン上での手続きに挑戦してみるのがおすすめです。
どうしても難しいと感じた場合のみ、キャリアショップで解除してもらいましょう。
auのiPhoneの場合を例に、オンライン上でのSIMロック解除の流れをかんたんに説明します。
- 手続きのURLを開く
- 「SIMロック解除のお手続き(au公式)」をクリック、ログインする
- 端末のIMEI番号(設定アプリの「一般」→「情報」から確認できます)を入力し、解除申請をする
- 他社のSIMカードを本体に入れて起動、画面の指示に従って設定する
以上の手順を進めれば、SIMロックを解除できます。
僕はスマホマニアなのでキャリア回線も複数所有していて、度々購入した端末のSIMロックを解除していますが、今では2~3分ですべての作業を終わらせられるようになりました。
はじめはちょっと戸惑うかもしれませんが、落ち着いて順番に進めれば無事にSIMロックを解除できますよ。
SIMロックを解除したら、いよいよUQモバイルの契約手続きのスタートです!
(キャリアから乗り換える場合)MNPで電話番号を引き継ぐ
UQモバイルで新規契約をするならすぐにSTEP4に進んでしまってOKですが、キャリアの電話番号をUQモバイルでも引き続き使いたい場合は、MNP予約番号の発行が必要です。
ドコモでは「ドコモオンライン手続き」ですぐに番号を発行できますが、auやSoftBankの場合はキャリアショップか電話で対応してもらわなければいけません。
それぞれのMNP予約番号発行方法をかんたんに表にまとめました。
キャリア名 | MNP予約番号 発行方法 |
一番かんたんな手順 |
---|---|---|
ドコモ | ・電話 ・ドコモショップ ・ドコモオンライン手続き |
「ドコモオンライン手続き」の「ご契約内容確認・変更」内にある「携帯電話番号ポータビリティ予約」を行う |
au | ・電話 ・auショップ |
0077-75470への電話(9:00~20:00) |
SoftBank | ・電話 ・ソフトバンクショップ |
5533への電話 (ソフトバンクスマホ以外からは0800-100-5533への電話、受付時間9:00~20:00) |
ドコモはオンラインでの手続き、auやSoftBankは、わざわざお店に足を運ばなくて済む電話での手続きがおすすめです。
電話やショップではオペレーターに引き止められることもあります(僕も以前、auから乗り換える時に引き止められました)が、ここで引き下がってしまうと乗り換えられないので、心を鬼にして断りしましょう。
SIM・スマホをオンラインショップ(公式サイト)で購入する
UQモバイルの申し込み手続きは、とてもかんたんに行えます。
僕は10分程度で、すべての手続きを終えられました。
オンラインショップで契約する場合を例に、申込み方法を解説します。
【出典】UQモバイル公式ページ
購入する端末やSIMカードを決めたら、端末やカードの画像下にある「新規お申し込みはこちら」ボタンをクリックしましょう。
- 契約方法
- 料金プラン
- オプションサービス
- 年齢確認
- 契約先
以上5つのフォームを選択して月額料金や支払額を確認し、「ご購入手続きへ」をクリックすれば、あとは重要事項の確認や住所・氏名・支払い方法等を入力し、手続き完了です。
手続きを終えてから数日後(早ければ2~3日)に、SIMカードやスマホが届きます。
配送は佐川急便で行われるしくみで、出荷完了メールに佐川急便のお問合せ番号が記載されています。いつ頃届くか知りたい時は、佐川急便公式サイトで追跡を行いましょう。
UQモバイルのSIMに差し替えて利用開始
SIMカード(スマホセットで契約した場合はスマホも)が自宅に届いたら、スマホにUQモバイルのSIMを入れていよいよ利用開始です。
MNPで契約した場合は、SIMカードが届いたタイミングで「my UQ mobile」にログインし、回線切替の手続きを行うのを忘れないようにしましょう。
スマホセットの端末は、SIMカードを入れれば面倒な設定などをしなくても利用開始できます。
SIMカードを単体で契約・所有するスマホを使い回す場合は、Androidスマホなら「APN設定」、iPhoneなら「プロファイルのインストール」を行いましょう。
AndroidのAPN設定方法
APN設定は、設定アプリの、
「画面上部の+マーク」
の順番で進んでいけば入力画面を開けます。
基本的には、以下の表にまとめた項目の情報を入力して保存、APN一覧画面でチェックを入れれば、利用開始できます。
名前 | UQ mobile |
---|---|
APN | uqmobile.jp |
ユーザー名 | uq@uqmobile.jp |
パスワード | uq |
認証タイプ | CHAP |
端末によっては項目が一部異なるケースがあるので、UQモバイル公式サイトの「動作確認端末一覧」にある端末の項目の「APN手順書」も合わせて参考にしてください。
手動入力なのでちょっと面倒ですが、決められた内容を入力するだけです。
それほど難しくないですよ!
iPhoneのプロファイル設定方法
iPhoneの場合はUQモバイル公式サイトの「iOS製品の設定方法」というページをSafariで開いて、UQモバイルを使う端末名の項目にある専用URLをタップすれば自動で設定をインストールしてくれます。
ネット環境(Wi-Fi接続)が必要なので注意しましょう。
自宅に光回線などが引かれていない場合は、喫茶店などで利用できるフリーWi-Fiに接続してから設定を始める必要があります。
UQモバイルでSIM手続きする際の注意点
最後に、UQモバイルでSIMの契約手続きをする際の注意点を5つ紹介します。
申込み時の必要書類と、手持ちの端末を使い回す場合の相性問題は、しっかり確認しておくことが重要です。
必要書類がないと申し込めない
UQモバイルの契約を申し込む際は、以下の3つの書類が必須です。
申し込み前に、必ず用意しておきましょう。
auスマホを使う際はVoLTE SIMに注意
「VoLTE」という高音質で通話できる規格に対応するスマホは、契約時に以下の条件を満たしていなければUQモバイルで使えません。
- VoLTE対応の「マルチSIM」で契約している
- 2017年夏までに発売されたauスマホは、SIMロックを解除している
2015年5月以降に発売されたauスマホにはVoLTEに対応しているものがたくさんありますが、2017年夏までの機種はSIMロックを解除していなければ使えないので注意しましょう。
2017年の秋以降に発売されたiPhone 8やGalaxy Note 8などのVoLTE対応au端末はSIMロックがかかったままでも使えますが、マルチSIMでの契約は必須です。
その他のキャリアの端末も、VoLTE対応の機種の場合はマルチSIMで契約するように注意しましょう。
ちなみにVoLTE非対応のauスマホを契約する際は、VoLTE非対応の標準SIMの契約が必要です。
3G端末は使えない
UQモバイルでは、auの3G回線を使えません。
3Gのみに対応したスマホを使っている方は、スマホセットで4G・LTE対応端末を購入しましょう。
SIMフリー端末でも、au回線に対応していない機種がある
SIMフリー端末(SIMロック解除済みのキャリアスマホも含む)だからといって、全てがUQモバイルに対応しているわけではありません。
「端末で使える周波数がau回線で使われているものと合致しない」などの相性問題によって、通信・通話を使えない機種があります。
iPhoneなら基本的に、SIMロック解除済みであればドコモ・SoftBank版でも問題なく使えます。
しかしAndroidスマホの場合は、SIMロックが解除された機種でもうまく動かないこともあります。
手持ちの端末がUQモバイルで使えるか心配な場合は、確実に通信・通話ができるスマホセットを契約するのが安心でしょう。
なおUQモバイルでは他社キャリアの端末も含めて通信・通話等の動作確認が行われています。
動作確認済み端末なら基本的に安心して使えるので、所有する端末が使えるか知りたい場合は、公式サイトの「動作確認端末一覧」を見てみましょう。
MNP時に不通時間はほとんどないが、切り替え手続きに注意
格安SIMへの乗り換えの際は、電話番号を今までのSIMカードから新しいSIMカードに移す回線切替が行われることで、今まで使っていたSIMカード側で通信ができなくなる不通期間が発生することがあります。
ある日突然スマホで通信・通話ができなくなるので、大事な電話がかかってくる可能性がある場合などは乗り換えによる不通期間の存在に注意しなければいけません。
しかし他社からUQモバイルへ乗り換える際は、不通期間は発生しません。
理由はかんたん、UQモバイルだと新しいSIMカードが届いたら自分の好きなタイミングで手続きを行って、回線切替を行うしくみだからです。
SIMカードが届いたら、my UQ mobileにログイン後「お申し込み状況一覧」内にある「回線切替」ボタンをクリックすれば、電話番号が今まで使っていたカードからUQモバイルのカードに移ります。
回線切替中は30分程度不通期間が発生するだけで時間が短く、切り替えタイミングは自分で選べます。
電話がかかってくる予定だから心配…といった場合は電話を受けた後に切り替えればOKです。
言い換えると回線切替手続きをしなければ新しいSIMカードを使えませんが、SIMカード発送日から7日経つと自動で手続きが行われるので、うっかり忘れていても最終的には回線切替が行われます。
まとめ
UQモバイルでのSIMカード新規契約やMNPは難しくはないので、順番に落ち着いて進めれば無事に終えることができます。
この記事での解説を参考に、手続きを進めてみてください。
手続き中にわからないことがある時は、UQモバイル公式サイトのチャットなどによるサポートを活用しましょう。