Wi-Fiに繋いで通信しているのに、なぜいつも速度制限にかかってしまうのでしょうか。
この記事では、Wi-Fi通信を行っているのに「速度制限にかかってしまう原因3つと解決方法」について紹介します!
目次
Wi-Fi繋いでるのに速度制限にかかる3つの原因と解決方法
スマホでは、契約先の携帯電話会社回線を利用してインターネットすることを「モバイルデータ通信」と呼びます。
どこでもインターネットが使えとても便利なモバイルデータ通信ですが、ある一定の通信量を超えた途端、一気に通信速度制限にかかってしまいます。
こうした通信速度制限にかからないためには、Wi-Fi通信を行えば良いのですが、Wi-Fi環境にいても通信速度制限にかかってしまうことがあるんですよね。
実は思いもよらないところに原因があったんです。
速度制限の原因1. ルーターの同時接続台数をオーバーしている
1つめに考えられるのは、ルーターの同時接続台数をオーバーしていることです。
というのもWi-Fiルーターは、同時に接続できる端末台数が決まっているんですよね。
例として、最大接続台数が4台のルーターで、同時に4人がWi-Fiを利用してるとします。
すると5台目のスマホを利用している人は、Wi-Fi通信することができません。
そのため自宅なのに勝手にモバイルデータ通信となってしまい、大容量のデータ消費に繋がってしまうわけです。
昨今では、スマホ・タブレット・PC・家電などさまざま端末が、Wi-Fi通信を行います。
特に家族で利用していれば、気づかないうちにルーターの同時接続台数以上の端末が通信対象となっていることも、十分に考えられます。
解決方法. 管理画面から接続台数を確認する
まずは利用しているルーターの管理画面にアクセスして、実際にルーターと通信している端末の台数を確認してみると良いでしょう。
【各社無線LANルーターの設定画面の開き方】
それでも、ルーターの同時接続台数がオーバーしてしまいそうであれば、
などをおすすめします。
例えばPCとスマホは同時に使わなければ、どちらかの電源はオフにしちゃうとかですね。
僕の場合だと自宅では、
- タブレット × 2台
- 僕のスマホ × 1台
- 妻のスマホ × 1台
- PC × 2台
- Wi-Fi通信できる家電 × 1台
といったように、常時Wi-Fi通信している端末は7台でした。
今のところはぜんぜん許容範囲内だったので、すべて電源オンのままですが ^^;
ただ、Wi-Fi対応のLED電球やスマートキー、ネットワークカメラ、オーディオ機器といった、さまざまな家電製品がWi-Fi通信の対象になります。
今後住居に新しく導入する家電によっては、スマホのWi-Fi通信が行えなくなることも考えられるため、ルーターの最大接続台数をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
速度制限の原因2. iOSはWi-Fiアシストによるモバイルデータ通信が進んでいる
2つめに考えられるのは、iOSのWi-Fiアシスト機能がオンになっていて「モバイルデータ通信」が進んでしまうこと。
iOSのWi-Fiアシスト機能とは、Wi-Fiの電波が不安定なときに、自動でモバイルデータ通信に切り替えてくれる機能のことです。
Wi-Fi環境が弱いと、
- 動画視聴が途中で切れたり
- インターネット接続が切れたり
といったことが起こるため、自然にLTE回線につなげて通信を補填してくれるんですね。
一見するとユーザビリティの高い機能に思えますが、実情はWi-Fi環境にいてもLTE通信が優先されてしまうこともあり、速度制限を気にする人にとってはありがた迷惑な機能であると言えます。
解決方法. Wi-Fiアシスト機能をオフにする
解決方法としては、Wi-Fi環境が安定して強い場所で利用するか、確実なのはWi-Fiアシスト機能をオフにしてしまうことでしょう。
そうすればたとえWi-Fi環境が弱い場所であっても、モバイルデータ通信はしなくなります。
まず設定アプリを開き、
モバイル通信の選択をクリック。
一番下までスクロールすると「Wi-Fiアシスト」が表示されるので、ポインターをタップ。
以下画面になればWi-Fiアシスト機能がオフになってます。
これで勝手にモバイルデータ通信されることがなくなりました!
AndroidではWi-Fi安定制御機能をオフにする
実は、Androidにも「iOSのWi-Fiアシスト」と同じ機能があり、こちらは「Wi-Fi安定制御機能」といいます。
Wi-Fi安定制御機能をオフにする方法は、設定画面から「Wi-Fi」→「メニュー」→「詳細設定」と進み、Wi-Fi安定制御機能をオフにすればOKです。
速度制限の原因3. リパックアプリによる意図しないデータ通信
通信速度制限にかかる3つめの原因としては、リパックアプリによる意図しないデータ通信が増えること。
リパックアプリとは、正規のアプリに不正なプログラムを埋め込んだニセモノのアプリのことです。
特徴として、リパックアプリをインストールしたスマホでは、
- 不正なデータ通信が行われる
- 個人情報を抜き取られる
- ウィルス感染させられてしまう
といったことが起きてしまいます。
知らないうちにアプリが開いていたり、スマホ単体でテキストを打ち始めていたら、それはリパックアプリがインストールされていることを疑うべきでしょう。
解決方法. 公式インストールでないアプリを削除する
リパックアプリについて解決するには、公式のアプリストア以外でダウロードしたアプリを削除することです。
特にリパックアプリの判断がしづらいのであれば、アプリごとのデータ通信量で確認してみると良いでしょう。
もし使用頻度が高くないのに、データ通信量がかさんでいるアプリがあれば、疑うべきアプリです。
また新しくアプリをインストールするのであれば、必ず公式のアプリストアからインストールすることをおすすめします。
インストールするサイトが公式かどうかを見極める方法
アプリのインストール時に、公式サイトかどうかを見極める方法としては
- 特典をうたっていない
- エルマークが表示されている
といったことに着目します。
例えば「このページからアプリをインストールすると特典付き!」といったWebページからのアプリダウンロードは危険です。
また音楽のダウンロードを行う際には、以下のようなエルマークが表示されていることも公式サイトか否かの判断基準になります。

【出典】Wikipedia -エルマーク
エルマークとは音楽販売について、正規に契約を結んだ事業者などに対して発行されるマークのことです。
エルマークは、RIAJが発行機関となり、日本レコード協会に所属するレコード会社や映像製作会社と正規に契約を結んでコンテンツを公開しているサイトのトップページや購入ページ(ダウンロードや購入決裁を行うページ)または再生画面ページなどに登録番号(RIAJ+数字8桁)とともに表示されている
【引用】エルマーク -Wikipedia
ただし、すべての公式サイトでエルマーク表示をしているわけではなく、別の著作権管理団体の「登録番号」が記載されていることもあります。
もしサイトに表示されている番号があれば、リパックアプリをインストールしないためにも一度その登録番号を検索してみることをおすすめします。
【番外編】その他の原因やおすすめの解決方法
Wi-Fiを繋いでいてもGBを消費して、速度制限にかかってしまう原因は他にもあります。
特によくあるのが、
- 何らかの理由でWi-Fiに繋がらなくなっているケースと
- ファイアウォールなどのセキュリティソフトが接続を遮断してしまっているケース
といった2つです。
実はWi-Fiに繋がっていないことも
僕もよくやってしまうのですが、実はWi-Fi環境にいるのにWi-Fi設定をオンにしてなくて、
ずっとWi-Fi通信できてなかったということがあります。
ほかにもOSが古い状態のまま利用していると、異常なデータ通信が発生してしまうこともありえます。
例えば2019年6月には「AndroidOSで25GBを超えていた」といった報告もあるため、
昨日からなぜかネットが不安定
→ルータに接続されている機器が全部謎のパケットを大量に受信しまくる
→WireSharkでログ取りしてみるとmDNSパケットが大量に送られている←怖すぎる
→該当IPのデバイスの通信量を見るとAndroidOSが25GB越え
→再起動したら安定したいや怖すぎでしょこれ
— 300円@SSF04 エ-34小糸の本 (@300en) June 7, 2019
必ずスマホのOSのバージョンは最新版にしておくことをおすすめします。
PCならファイアウォールによるWi-Fi通信の遮断
実はPCのセキュリティシステムである、ファイアウォールによってWi-Fi通信の遮断が行われていることもあります。
特にWindowsPCで無線LANを利用していると、発生が目立つ事象です。
PCの電源を立ち上げてからWi-Fi通信が思わしくない場合、一度ファイアウォールの設定をオフにしてWi-Fi通信を行ってみると良いでしょう。
ただし、ファイアウォールの設定はオフのままではウイルス感染に対して無防備すぎるので、必ず設定をオンに戻しておきましょう。
まとめ
Wi-Fi環境にいても思いがけないことが原因で、一気にデータ通信量が上がってしまうことが考えられます。
自宅にいてもWi-Fi通信がうまくいかないときは、
- ルーターの同時接続台数以上に端末を使っていないか
- Wi-Fiアシスト機能によるデータ通信が進んでいないか
- リパックアプリなどを利用していないか
といったことを確認してみると良いでしょう。